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中世ヨーロッパの孤島で繰り広げられる緻密なミステリー小説のコミカライズ。佐藤夕子&米澤穂信『折れた竜骨』第1巻・第2巻、同時発売。

どうも。馬頭です。
最近は何日かに一回は書籍流を起こしてる。もう限界だ・・・。

それはともかく。

佐藤夕子&米澤穂信『折れた竜骨』第1巻

『折れた竜骨』第1巻

(佐藤夕子&米澤穂信。エンターブレイン/KADOKAWA。ファミ通クリアコミックス。2016年。680円。201ページ)
「1190年。北海の絶海に浮かぶソロン諸島。領主の娘アミーナは、島を訪れた騎士ファルクとその少年従士ニコラを父親の元へと案内するが、それは島に訪れる災厄のはじまりでもあった。暗殺者、『呪われたデーン人』、そして魔術。忍び寄る危機の中、犯人探しがはじまる。島に集まった人々の中に、魔術による『走狗』となった者が紛れこみ、領主殺害に関与しているはずなのだが・・・」


「氷菓」などで知られる小説家・米澤穂信氏が2010年に出した歴史ファンタジーミステリー「折れた竜骨」のコミカライズです。作画担当は「ヤングガン・カルナバル」などのコミカライズもした佐藤夕子氏。1巻と2巻、同時発売です。

12世紀のヨーロッパが舞台の推理小説を「氷菓」の作者さんが書くとは思わなかったので驚きましたが、大変面白い作品です。
舞台となるソロン島は、北海にあるという設定の架空の島なのですが、歴史ネタを絡めつつ違和感なく設定されています。ちょうど第三次十字軍の最中の1190年なので、当時の時代背景も物語に重要な影響が。
物語は領主の娘視点で描かれ、探偵役になる騎士、そしてその従士の少年とともに、事件の捜査をしていく、といった感じです。
領主が襲撃に備えていた「呪われたデーン人」とは・・・? 領主を殺した、魔術を使う暗殺者とその「走狗(ミニオン)」となった人物の正体とは・・・?

佐藤夕子&米澤穂信『折れた竜骨』第2巻

『折れた竜骨』第2巻

(佐藤夕子&米澤穂信。エンターブレイン/KADOKAWA。ファミ通クリアコミックス。2016年。680円。201ページ)

1巻では領主が殺されるところまで、2巻からは領主の娘アミーナが、騎士ファルクと従士ニコラに同行して調査がはじまります。騎士ファルクは論理的な推理をしていきますが、一癖も二癖もありそうな多数のキャラクターがいるし、状況も入り乱れてて、いまのところ誰が犯人かとかはさっぱり。でも凄い面白くて引きこまれます。全体的にセリフ多めですが、説明は丁寧で状況がわかりやすいです。絵も描き込まれてて繊細な感じが物語によく合ってる。
これ、ミステリーなのに魔術があったりするのは意外ですが、アンバランスなものではなく、物語のいち要素として不整合なく組み込まれているのも面白いですね。
あと、マジャル人が出てくるのも嬉しいですね。
連載は「ファミ通コミッククリア」での配信。冒頭と最新話が読めます。最新話は15章なので単行本の続きになります。



「折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)」
「折れた竜骨 上 (創元推理文庫)」
「折れた竜骨 下 (創元推理文庫)」
原作の方は文庫版ももう出てます。



参照サイト
汎夢殿
http://pandreamium.sblo.jp/index.html
佐藤夕子 (@makaidaibouken4) - Twitter
https://twitter.com/makaidaibouken4
ファミ通コミッククリア | 無料漫画サイト
http://www.famitsu.com/comic_clear/
折れた竜骨 ファミ通コミッククリア
http://www.famitsu.com/comic_clear/se_ryukotu/
デーン人(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%BA%BA

関連記事
籠城する20人が、ジョン王の1000人の兵士に攻められる攻城戦映画。『IRON CLAD -アイアンクラッド-』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1328.html
ヴァイキングの王子が瀕死の父王に命じられた探索とは・・・。イギリス映画『ハマー・オブ・ゴッド』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1872.html
十字軍の時代の暗殺者となってミッションをクリアせよ。PS3用ソフト『ASSASSINS CREED(アサシンクリード)』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-419.html
映像が50分も追加されてます。blu-ray『KINGDOM OF HEAVEN(キングダム・オブ・ヘブン) ディレクターズ・カット版』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-283.html



「ラスト ナイツ [Blu-ray] 」
「大黒死病とヨーロッパ社会―中・近世社会史論雑編」
「帝都東京を中国革命で歩く」



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ヴァイキングのリンディスファーン修道院襲撃を題材にした映画。『ヴァイキング・サーガ』(2013)

どうも。馬頭です。
今日は歯医者でやった麻酔の影響か、ずっと眠いし痛いし体調悪いです。

それはともかく。

『ヴァイキング・サーガ』(2013)DVD

『ヴァイキング・サーガ』

(イギリス映画。クリス・クロウ監督。出演、マーク・ピッカリング、マーク・ルイス・ジョーンズ、エレン・リス、ジョシュア・リチャーズ、マイケル・ジブソン、ほか。2013年。89分。5075円。)
「中世のイギリス。ヴァイキングの猛威がヨーロッパ各地を襲う中、ノーサンブリア王国の沿岸にあるリンディスファーン修道院もノース人ハドラダの襲撃を受ける。この時、修道院が所蔵する重要な福音書を持って逃れた老修道士と若き修道士ヘリワードは、福音書の絶大な力を信じてこの地の王位を狙うハドラダの追撃を受けるのだが・・・」


イギリス北部、スコットランド東岸にある小島(干潮時には陸続きになる)、ホーリー島(リンディスファーン島)にあるリンディスファーン修道院は、793年から度々ヴァイキング(ノース人)の襲撃を受けましたが、当時この修道院で書かれた「リンディスファーンの福音書」は大英図書館に現存しています。この映画は、その福音書をヴァイキングたちから守るため、逃避行を続ける修道士と護衛の物語となっています。
原題は「A VIKING SAGA : THE DARKEST DAY」。

映画の中でこの話の時代は何年か明示されてないので、何回かあったヴァイキングの襲来のどれかは不明です。最終的にリンディスファーンの福音書は875年に、聖カスバートの棺などとともにダラムに移されたそうなので、793年から875年の間の話ということになります。当時、スコットランド東部はアングロサクソン七王国のひとつ、ノーサンブリア王国が支配していました。そして、イギリス北部のケルト教会の中心地のひとつがリンディスファーン修道院だったという状況です。
物語は修道院がエーケレーの首長ハドラダという男に率いられたノース人の一隊に襲われるところからはじまります。皆殺しにされる修道士たち。しかし、老修道士とヘリワードという若い修道士が福音書を持って逃げたことで、福音書を狙うハドラダはこれを追撃します。ヘリワードたちは途中で福音書を守るためにやってきたエセックスのエゼルウルフという男や、山賊に家族を殺されたエアラという女と合流し、逃走を続けるのですが・・・。

暗い時代の困難に、若い修道士が苦悩しながらも、同行者たちに影響を受けつつ成長していく・・・みたいな話といっていいのかな。まあ最後は、ヘタレ修道士がブチ切れてヴァイキングたちに逆襲する形でエンディングとなりますが。
どうもヴァイキングものというか、イギリス北部ものとなるとなぜか逃避行ものが多いような? まあ、低予算での歴史モノとなると、こういう作りになるのは仕方ないのかもしれません。森か荒野を旅するシーンだけで、追撃するハドラダたちもわずか数人しかいません。戦闘シーンはまあまあか。ただし、ラスボスがなぜか脇役だと思っていたヤツだったりします。

このDVDカバーの詐欺っぷりも酷い。中心にいる角兜の半裸キャラは出てきませんし、女も剣なんか持ちません。ヴァイキングシップも遠景シーンだけ。それにこの鎖付きの鉄球はなんなんだよw

全体的にあまり高評価はできませんが、題材そのものが興味深いものだったので良しとしましょう。

ちなみに、「ヴァイキングサーガ」というタイトルの映画は、他にも3本あって、ひとつは1995年のアメリカ映画で、アイスランドが舞台の話。もうひとつは、2014年の映画で、「ノース・ウォリアーズ 魔境の戦い」の邦題でこのブログでも紹介した「Northmen - A Viking Saga」というもの。そして、最後は2008年のデンマーク映画「A Viking Saga: Son of Thor」で、日本では公開も発売もされていない作品。これはなんとノブゴロドのオレーグによるキエフ征服の物語です。むしろこっちをDVD化して欲しかったです。



「ヴァイキング・サーガ[VHS]」



参照サイト
リンディスファーン修道院(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%BF%AE%E9%81%93%E9%99%A2
リンディスファーンの福音書(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%9B%B8
ノース人(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%BA%BA
ノーサンブリア(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A2
アルクィン(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%A3%E3%83%B3
シメオン[ダラーム](コトバンク)
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B7%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%B3%5B%E3%83%80%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%5D-75289
リンディスファーン福音書 - 明治大学図書館ホームページへ
http://www.lib.meiji.ac.jp/about/publication/toshonofu/shiraih03.pdf
展示 リンディスファーン福音書<ファクシミリ版> - 立教大学図書館
http://library.rikkyo.ac.jp/_asset/pdf/archives/exhibition/lindisfarne.pdf
Northmen: A Viking Saga(Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Northmen:_A_Viking_Saga
A Viking Saga(Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/A_Viking_Saga

関連記事
スコットランドに漂着したヴァイキングたちの逃避行と戦いを描く。『ノース・ウォリアーズ 魔境の戦い』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1959.html
サクソン人VS.ノルマン人。復讐のための血みどろの戦い。イギリス映画『バトルフィールド』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1974.html
ヴァイキングの王子が瀕死の父王に命じられた探索とは・・・。イギリス映画『ハマー・オブ・ゴッド』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1872.html
トルフィンとクヌートの四年振りの再会。捨て身の交渉の結末は・・・。幸村誠『ヴィンランド・サガ』第14巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1729.html
囚われの身から逃れた隻眼の戦士がヴァイキングとともに聖地を目指すのだが・・・。『ヴァルハラ・ライジング』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1353.html
少年時代のエドワード懺悔王がノルマンディー公の追手から逃れ英国を目指す。八島時『ドラゴンの王冠』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-2001.html



「ケルズの書――ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本」
「サン・オブ・ゴッド [Blu-ray]」
「ブルーム 今治タオル ナチュラルボーダー バスタオル 2枚セット (グリーン・レッド) natural_bt2_赤緑」



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かつてジャンヌ・ダルクと共に戦った英雄による狂行の果てに・・・。宮脇明子『ジル・ド・レ』

どうも。馬頭です。
ここ数日連続して深夜に働いてますが、むしろ連続してやった方が体には負担が少ないような気がしてきました(いろいろ間違っている)

それはともかく。

宮脇明子『ジル・ド・レ』

『ジル・ド・レ』

(宮脇明子。青泉社。LGAコミックス。2016年。630円。188ページ)
「15世紀のフランス。数多の領地を相続した国内有数の大貴族で、ジャンヌ・ダルクの側で戦い、若くして元帥にまでなった男、ジル・ド・レ。だが彼には人として大事なものを欠落した部分があり、ジャンヌが処刑されたあと、その狂気が暴走していくのだった・・・」


ジャンヌ・ダルクとともに救国の英雄となりながらも、黒魔術を行い、連続少年殺人を犯すなど乱行を繰り返して処罰された男、「青ひげ」ことジル・ド・レの生涯を描く作品。作者は有名な「ヤヌスの鏡」の宮脇明子氏。

クールどころか冷血で無慈悲な性格をした美貌の青年貴族が、ジャンヌ・ダルクがいなくなった後の世界で狂気に蝕まれていき、暴走してしまう様子が描かれます。全部で4話。
ジル・ド・レの狂気の理由付けにジャンヌ・ダルクがいるのではなく、狂気の中での救いとしてジャンヌがいる、という形なのは珍しく、とても面白く読めました。ジャンヌの扱いが抑えめなのもいい。あまり注目されない妻のカトリーヌや従伯父のラ・トレレモイユ、シャルル7世の義理の母ヨランダ・タラゴン(ヨランド・ダラゴン)なども登場してるのは好感。シャルル7世の描き方も良かった。

この単行本には「ジル・ド・レ」が四話分の他に、「バートリィの小部屋」というホラー・サスペンスの短編も収録されています。こちらは現代もの。



「『青髯』ジル・ド・レの生涯」
「青髯ジル・ド・レー―悪魔になったジャンヌ・ダルクの盟友 (海外ノンフィクション・シリーズ)」
「ジル・ド・レ論―悪の論理─ (ジョルジュ・バタイユ著作集) 」


参照サイト
青泉社
http://seisensha.co.jp
ジル・ド・レイ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4
ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%A2%E3%82%A4%E3%83%A6
ヨランド・ダラゴン(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3

関連記事
1960年代に書かれた魔術についてのエッセイ風の記事を集めたもの。澁澤龍彦『黒魔術の手帖』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-584.html
マラーを暗殺したコルデーと彼女を処刑したサンソンの交流を描く話が凄く良かった。大西巷一『ダンス・マカブル 西洋暗黒小史』第2巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-970.html
不思議な声に突き動かされ少女は旅立つ。巨匠の描くジャンヌ・ダルク。山岸凉子『レベレーション -啓示-』第1巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1990.html
異世界なのに戦国の武士たる自分を貫き通す無茶苦茶さにシビれる! 平野耕太『ドリフターズ(DRIFTERS)』第3巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1490.html
傷ついた心を抱きつつジャンヌと別れるピエールだが・・・。佐藤賢一/原作・野口賢/作画『傭兵ピエール』第3巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-304.html



「フランスをつくった王ーシャルル7世年代記」
「ネロ~Noir (LGAコミックス) 」
「マタギ列伝 1 (中公文庫 コミック版 や 4-1)」



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三鷹の水車を見てきました。あと近藤勇のお墓も。20160612

どうも。時間がある時に限って用事を済ませないでダラダラ過ごしてしまう馬頭です。

それはともかく。
先週、12日の日曜日に、前から見に行きたかった三鷹にある水車小屋を見てきました。

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回転する水車
水車の全体を撮影するのはできないのでわかりづらいですが、かなり早く回転してます。

この日はだれも来る人がいなかったので一人で三鷹に行くことに。最寄り駅は西武多摩川線の多磨駅です。
調布飛行場と国立天文台との間を流れる野川沿いに、大沢の里・水車経営農家、という水車小屋の施設があります。


三鷹の水車20160612_01

天然理心流道場・撥雲館(はつうんかん)

今回、水車小屋の近くには近藤勇のお墓があるというのは調べてたんですが、多磨駅から人見街道沿いに歩いてる途中にふいにあってびっくりしたのがこの道場です。古い木造の建物で、普通の民家の敷地内に建ってるのが見えます(この写真だと見づらいですが)。その民家の表札は「近藤」なので子孫の方なのかな?
近藤勇の時代の建物じゃなくて、後継者となった近藤勇五郎の時代、明治時代のものらしいです。


三鷹の水車20160612_02

近藤勇生家跡

人見街道を挟んで撥雲館の対面にあるのが、近藤勇の生家の跡です。
近藤勇の実家は宮川家といってこの地の豪農だったそうです。
今は当時のものは井戸だけ残ってて、こんな感じになってます。近くに近藤神社というのもあります(近藤神社は小さな社で昭和になってから建てられたもの)。
こっちも撥雲館を見つけてなかったら見逃してたところだ。野川公園入口の交差点のところです。



三鷹の水車20160612_03

近藤勇 産湯の井戸

これがその当時の井戸。まあ、何も見えませんが。
てか、産湯の井戸系の史跡多いけど、それ結局生活用水だったってだけですよね?



三鷹の水車20160612_04

龍源寺

さらに歩いていくと人見街道沿いに曹洞宗大沢山・龍源寺があります。近藤勇のお墓があるお寺です。



三鷹の水車20160612_05

獏と獅子

ちなみにこのお寺の柱のところにある彫刻が面白い。
このでっぱってる部位の名称、よくわかんないんですが「木鼻」ってのでいいのかな? 写真で左側のがたぶん獏で、右側のが獅子、もしくは麒麟。麒麟だったら蹄になってるハズだけど、よくわからない。反対側のも撮っておけばよかった。



三鷹の水車20160612_06

近藤勇像

この龍源寺は近藤勇の銅像が入り口のところに建ってるのでわかりやすい。近藤勇百年祭の時に寄贈されたものらしい。



三鷹の水車20160612_07

近藤家の墓

お寺の本堂の裏側に回ってすぐのところに近藤勇のお墓があります。近藤家・宮川家の人たちのお墓で、左隣が近藤勇の娘・たまの夫となった近藤勇五郎のお墓です。近藤勇五郎は近藤勇の兄・宮川音五郎の次男で養子になってたまと結婚したとのこと。ちゃんと墓石見なかったのですが、たまの墓もここにあるようです。妻の松井つねの墓は無いらしい。
墓石は5つ並んでるうちの、右から先祖代々の墓、近藤勇、近藤勇五郎、近藤新吉、近藤久太郎&近藤彦助、となっています(新吉と久太郎は勇五郎の子。たまとの子は久太郎だけ。新吉は後妻の子。近藤彦助って誰だ?)。
下調べしてこなかったのであとから知りましたが、天満屋事件で死んだ宮川信吉のお墓もあるみたいです。信吉は近藤勇の従兄弟で、勇の叔母の息子にあたり、また父親の従兄弟の息子にもあたるようです。



三鷹の水車20160612_08

近藤勇の墓石

5つ並んだ墓石の右から2番目が近藤勇の墓石です。



三鷹の水車20160612_09

横穴古墳供養塔

近藤勇の墓の目の前にあります。近くにある横穴古墳の遺骨を供養したとのこと。
ちなみに発見したのは明治17年くらい。



三鷹の水車20160612_10

野川

野川は多摩川の支流で、国分寺に発し、南流、東流し、多摩川左岸側に合流します。写真は相曽浦橋から下流側を撮影。右側の木が茂ってるあたりが目的地の水車小屋。左側が北にあたり、小山のようになってるのが野川沿いの国分寺崖線。崖の下の部分が蛍が出てくる「ほたるの里」という公園になってるみたいです。
この野川の右側をずっと行くと調布飛行場などがある平地。左側の崖の上は台地で奥には国立天文台があったりします。どうやら国立天文台は、野川とその支流が作った舌状台地の上に作られているようです。



三鷹の水車20160612_11

大沢の里 水車経営農家

野川沿いにサイクリングロードを進んで、少し回って水車の施設にやってきました。
民家を保存してるわけですが、一軒だけじゃなくて、母屋・水車小屋・土蔵・製粉小屋、などがあります。ほんと小さい施設で、券売機で100円払って見学できます。見学にはボランティアらしき人たちが連れて見せて説明してくれます。はじめ客は他にいませんでした。公開時間は10〜16時。水曜休日。
母屋、土蔵、水車小屋の順番で見学。民具もいっぱい置いてあります。

ここは文化14年(1817年)から五代に渡って峯岸家が水車を経営してたそうで、農家ではなく水車メインの家だったとか。それでも天井裏で蚕飼ったり、自分たち用の農作物は作ってたとのこと。



三鷹の水車20160612_12

水輪

水車小屋の中には巨大な水輪が回っています。「新車(しんぐるま)」とも。危険防止のためか、ガラス張りになってます。かなり巨大な水車ですが、冒頭の動画を見てもわかるように結構な速さで回転しています。なんでも、一分間に10〜12回転くらいするそうです。
水車が野川に接しているわけではなく、貯めてある水を循環させて回しているとのこと。
ここの野川は一時期流れてなかったのですが、昭和に流路変更・河岸工事をして今の状態になったそうで、昔は屈曲した川だったのが直線的で深い川になったとか。なので、今の水車の位置だと水面にすら届かない。
ちなみに水輪は数年前に作りなおしたものだそうです。聞いた話だと、水車は水に入れて使ってないとどんどん駄目になっていくとのこと。



三鷹の水車20160612_13



杵がずらりと並んでいて壮観です。手前に10本、奥に4本の14本が同時に突けるわけですね。オルゴールみたいな感じのからくりです。
残念ながらこれを実際に動かすのは特定の時だけで、この時は水車は回っているけど、杵は突いてなかったです。



三鷹の水車20160612_14

蕎麦用の臼

杵だけじゃなくて、2つの臼も回すよう装置がつながっています。これは蕎麦粉を作る用で、凄いのが出てきた粉を回収しつつ、網で潰れてないものを集めて、ベルトコンベアー的なもので上に持ち上げて、もう一度臼に入れる、という装置になってます。機械そのものです。江戸時代にこんなの作れたというのが凄いなぁ。
ちなみにこれも動かしていなかったです。



三鷹の水車20160612_15

小麦粉用の臼

こちらは小麦粉用の臼。量が多いから大きい。からくりも蕎麦用と同じ感じ。

水車小屋は全部見ても30分かからず見れます。常駐してるボランティアだか職員だかの人に話も聞かせていただいたけど、思った以上に面白い。



三鷹の水車20160612_16

国分寺崖線

水車小屋を見終わったあとに、すぐ近くにあるという古代の横穴墓を観に行くことにしました。先ほどの野川左岸側にあった国分寺崖線に見学施設が作ってあるというので対岸に渡って登ります。
公園の奥にあるわかりづらい入り口から崖の小道を進みます。道は作ってあるけど狭い。



三鷹の水車20160612_17

出山横穴墓公開施設

少し登ると横穴墓があるのですが、こんな感じでちゃんとコンクリの施設が崖にへばり付くように作ってあります。
吉見百穴のようにむき出しなのかと思ってたのでビックリ。
ちなみに、この崖に沿って他にも横穴墓があるそうです。



三鷹の水車20160612_18

出山横穴墓公開施設 内部

中に入ってみると、まさに横穴の見るだけの施設といった感じ。一部屋だけ。ガラス張りの向こう側に横穴があります。こんな遺跡施設初めて見た。



三鷹の水車20160612_19

出山横穴墓群8号墓 内部

七世紀頃の横穴墓です。ガラスに光が反射してしまうので上手く撮影できませんでしたが、こんな感じになってます。入り口(羨門)はアーチ状に石を組み、下にも石を敷き詰めてあります。奥のほうには遺骨のレプリカが当時のように設置されています。ここの骨が明治の始めに偶然見つかって、先ほどの龍源寺に埋葬されたらしい。
内部は羨道と前室・後室の玄室がある構造。四人が埋葬され、手前にあるような壷なども入っていたとか。使用されている石なども、わざわざ遠隔地の石を使用しているそうです。
そうそう、この施設はボタンがあって、押すと5分くらいの説明アナウンスが流れるようになってるんですよ。こういうのも面白い。
いったいどういう人がここを見学に来るのか。



三鷹の水車20160612_20

出山遺跡第1号竪穴住居跡

さらに横穴墓のすぐ上の崖の上には、縄文時代後期(3500年ほど前)の竪穴式住居の跡が発見されています。今は埋め戻されて何もわかりませんが。



という感じで、見まわってみて、そのまま帰宅しました。水車見るだけ、という感じで行ったのですが、思った以上にいろいろあって見応えがあり、楽しかったです。でも、これだったら、国立天文台と調布飛行場も見て、一日コースで見学すればよかったかな、と思いました。
あと、一人だったからロードバイクで来ればよかったかもとかはじめ思ってましたが、休日に都内走れば時間かかるし危険なだけだからやめといてよかった。

なんでも10月はじめに水車を実際に使ってみるイベントがあるそうなので、余裕があればまた行ってみたいです。



参照サイト
三鷹市 |三鷹の水車「しんぐるま」大沢の里 水車経営農家
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/suisya/
三鷹の水車小屋博物館 しんぐるま 大沢の里水車経営農家
http://4travel.jp/domestic/area/kanto/tokyo/tama/mitaka/hotplace/11366250/
水車(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E8%BB%8A
野川 (東京都)(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E5%B7%9D_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD)
武蔵野台地(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%94%B5%E9%87%8E%E5%8F%B0%E5%9C%B0
出山横穴墓群(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%B1%B1%E6%A8%AA%E7%A9%B4%E5%A2%93%E7%BE%A4
近藤勇(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%97%A4%E5%8B%87
近藤勇五郎(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%97%A4%E5%8B%87%E4%BA%94%E9%83%8E
宮川信吉(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B7%9D%E4%BF%A1%E5%90%89

関連記事
難波田城公園に行ってきました。城山公園と古墳も見ました。20140503(増補版)_前編
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1762.html
飛鳥山公園に行ってみました。あとかつしかハープ橋まで走る。20120729
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1292.html
昔の来日外国人といえば、これがあったのを忘れてた! 姜在彦『朝鮮通信使がみた日本』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1253.html
千葉の水辺を堪能。手賀沼・利根川・印旛沼・検見川下り。20130623
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1574.html



「日本の水車と文化」
「大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー (講談社学術文庫)」
「別冊歴史REAL図解! 戦国の陣形 (洋泉社MOOK 別冊歴史REAL) 」



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春秋時代末期に呉へとやってきた孫武は軍略の要諦を一冊の書へとまとめ・・・。杜康潤『江河の如く 孫子物語』

どうも。馬頭です。
ああ、ホンモノの兜が欲しい・・・。

それはともかく。

杜康潤『江河の如く 孫子物語』

『江河の如く 孫子物語』

(杜康潤。KADOKAWA。2015年。980円。127ページ)
「前六世紀末、闔閭が王位を手に入れて二年目の呉国。そこに流れてきた斉の人・孫武は、船上で知り合った男に招かれ彼の家に泊まるが、彼は呉の重臣・伍子胥だった。孫武と話して彼の聡明さに気づいた伍子胥は、彼を呉王の臣下として招き入れようとするのだが・・・」


「孔明のヨメ。」の杜康潤氏が描く、「孫子の兵法」で有名な孫武が主人公の漫画です。4コマ漫画です。

これは凄く良い作品ですね。孫武が呉にやってきて、「孫子」を書き上げ、戦いに参加し、そして呉の勝利を見届けて立ち去っていくまでを、凄くすんなりよくわかる形で描いています。
単純に呉にやってきた書きました、というようなものではなく、書くにあたっての動機を丁寧に描いているのがいいですね。
その後の戦いも全部上手く思い通りに行ったわけじゃないですが、本当に勝利に導いて、しかも大事なものを残してあっさり去っていく姿がかっこいい。

各話の間に解説コラムもあります。

参照サイト
居酒屋杜康亭
http://www5f.biglobe.ne.jp/~tokoh_kikaku/top.html
まんがホーム - まんがタイムWeb
http://www.manga-time.com/link/data/magazine_01.html
孫武(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E6%AD%A6
孫子 (書物)(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E5%AD%90_(%E6%9B%B8%E7%89%A9)
伍子胥(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8D%E5%AD%90%E8%83%A5
闔閭(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%97%94%E9%96%AD
呉 (春秋)(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%89_(%E6%98%A5%E7%A7%8B)

関連記事
呉国にやってきた孫武が登用されるまでの話。ももなり高『孫子』第1巻 孫武の巻
http://xwablog.exblog.jp/10103428/
宿敵・楚国をその兵略で打ち破り・・・。ももなり高『孫子』第2巻 孫武の巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-529.html
一国の王たちが薪の上に眠り、胆嚢を舐めてまでした復讐の帰結は? 横山光輝『史記』第2巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-226.html
古代にここまで考えた戦うための全て。学研・歴史群像 グラフィック戦史シリーズ『戦術戦略兵器事典 1 中国古代編』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-386.html
魏の策略はなんとかしのいだが情勢は不穏な方向へ・・・。杜康潤『孔明のヨメ。』第5巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-2024.html
凄い才能はあるけれど、奥さんとしてはちょっと問題が・・・。杜康潤『孔明のヨメ。』第2巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1717.html
変わり者のお嬢様・黄月英が結婚したのは変わり者の(未来の)天才軍師! 杜康潤『孔明のヨメ。』第1巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1267.html
三国志が好きで好きでたまらない作者の中国旅行。三国志三昧の大冒険! 杜康潤『杜康潤のトコトコ三国志紀行』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1249.html
実家が寺の漫画家があまり知られていないお寺の日常を描く。杜康潤『坊主DAYS2 お寺とみんなの毎日』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1093.html
実家が寺の漫画家が兄が住職になるまでを描く。杜康潤『坊主DAYS』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1063.html
三国志好きの二人が手を組んだ!! 120回にわたって「三国志演義」の全部を語る。荒川弘&杜康潤『三国志魂(スピリッツ)』上巻・下巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1186.html
兵法を駆使して戦国時代を生き抜く黒田官兵衛の活躍を描く。平田弘史『黒田・三十六計』第1巻から6巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1716.html
罪人の印を持つ天才軍師・孫臏の活躍を描く。星野浩字『臏 孫子異伝(びん そんしいでん)』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/10122842/



「孫子 (講談社学術文庫)」
「争覇春秋戦国―五覇七雄、興亡の五百年 (歴史群像シリーズ (78))」
「「ういろう」にみる小田原: 早雲公とともに城下町をつくった老舗」



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典韋、趙雲、凌統らのエピソードを描く。桑原祐子『三国志断簡 地涯の舞(さんごくしだんかん ちがいのまい)』

どうも。馬頭です。
「クロムクロ」、思った以上に面白いですね。まあ、はじめはもっと侍がどうのこうの、というのを期待してましたが。

それはともかく。

桑原祐子『三国志断簡 地涯の舞(さんごくしだんかん ちがいのまい)』

『三国志断簡 地涯の舞(さんごくしだんかん ちがいのまい)』

(桑原祐子。集英社。EYES COMICS。2006年。762円。176ページ)
第一話 瞑天星行
第二話 仁
第三話 青灯哥
番外編 春陽抄
あとがき



桑原祐子氏の三国志本の二冊目。
「瞑天星行」は、典韋が曹操を守って戦死したときの話。
「仁」は、趙雲が亜斗を助けるときの話。
「青灯哥」は、凌統の甘寧との禍根の話。
「春陽抄」は、趙雲の話。番外編なので短いです。
凌統メインの話があるというのは珍しいですね(そういや凌の字がちゃんとサンズイになってる)。個人的には典韋の話が好き。この曹操のエピソードが好きってのもあるけど。

参照サイト
桑原祐子 (@y_kuwabara0118) | Twitter
https://twitter.com/y_kuwabara0118
典韋(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B8%E9%9F%8B
趙雲(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%99%E9%9B%B2
凌統(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%8C%E7%B5%B1

関連記事
三国志の武将たちのアンソロジー本。凌統の話は珍しい。Koei『コミック三國志 トゥルーエピソード』3巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1965.html
南蛮征伐の現場になぜかしばちゅうさんがいて勘違いされて・・・。末弘『漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん』第4巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1973.html
袁紹から天子を殺せとの命令を受けた郭嘉と趙雲は・・・。緒里たばさ『王者の遊戯』第3巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1679.html
良質な短編三国志漫画。魏延、王平、羅憲などが主役の話も。『三国志に聞け!』戦争の知略編
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1525.html



「三国志断簡空明の哥 (アイズコミックス)」
「天翔る旋風 三国志断章」
「クロムクロ ブルーレイ 第一集 [Blu-ray]」



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智将スコラーリと精強なクマン騎兵によってフス派は窮地に立たされ・・・。大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第6巻

どうも。今年からは有休は全部使うぞと心に誓う馬頭です。
いままでは結構余ったけど、もういいや。

それはともかく。

大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第6巻

『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第5巻

(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2016年。620円。189ページ)
「1421年の冬。ハンガリーの遊牧民・クマン人が十字軍側の増援としてやってきたことで、いままでにない戦法に苦しめられるフス派軍。さらにジシュカたちは皇帝の側近・名将スコラーリの策によって、壁が壊れたクトナー・ホラで包囲される。だが、ジシュカはこの苦境の中でさらに奇抜な布陣をもってして対抗するのだった・・・」


15世紀のチェコ(ボヘミア)で起きた「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の第6巻です。今回は一日遅れてしまいましたが無事買えました。作者は「女媧 JOKER」「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一氏。

前巻ではフス派の内部抗争に苦しみましたが、今回は強敵、クマン人の登場によって酷いことになっていきます。
遊牧民のクマン人は、騎兵として優秀で、戦法も騎士的な戦い方とは違い、ワゴンブルクでの従来のフス派の戦い方ではやられてしまいます。
このクマン人の精兵たちと、身ひとつで成り上がったイタリア人智将スコラーリの策が、徐々にフス派を追い詰めていくことに・・・。

ハンガリー史&ロシア史好きとしては、漫画でクマン人の暴れっぷりが見られるとは、嬉しい限り。
それにスコラーリも思った以上に名将で、さすがのジシュカも今回ばかりは逃げるしかないって感じでしたね。
あと、雪山での逃避行を意外なメンツでやるハメになったのは面白い! しかし、ジシュカの行動がなんだか怪しくなってきてて・・・、これ、どうするつもりなのかが気になりますね〜。
それにしても、今回フス派はやられっぱなしだけど、中でも女性陣が酷い目にあいまくってますね。クマン人がそれに拍車をかけてる。
シャールカもアダム派の話の時のダメージで、もうここで心折れてもおかしくない感じだったのですが、友だちの激励によって、ふたたびターボルの戦士として立ち上がります。おい。だいじょぶか。健気すぎて最後どうなるかが怖いw
あと。ジェリフスキー、全部オマエが悪い。



「中世ヨーロッパ残虐物語 (MFコミックス)」。そういや「ダンスマカブル」の再編コンビニコミックが出てました。こういうのは本屋であまり売ってないから逆に探すのが大変だ。



参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
http://ohnishikoichi.jimdo.com
大西 巷一 (kouichi_ohnishi) on Twitter
https://twitter.com/kouichi_ohnishi
月刊アクション | WEBコミックアクション
http://webaction.jp/monthly_action/
ちなみに双葉社のサイトで冒頭11ページを試し読み可。→「乙女戦争」試し読み
http://webaction.jp/monthly_action/sample/ma7_04.html
ターボル戦記 ~フス戦争の記録~
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kolvinus/tabol/top.htm
フス戦争(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89
フス派(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%B4%BE
ヤン・ジシュカ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AB
ターボル (チェコ)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%AB_(%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B3)
The Hussites of Bohemia(英語)
http://myweb.tiscali.co.uk/matthaywood/main/Hussites.htm
Jan Želivský ヤン・ジェリフスキー(Wikipedia)
https://cs.wikipedia.org/wiki/Jan_Želivský
クトナー・ホラ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%A9
Pippo Spano ピッポ・スパーノ フィリポ・スコラーリ(Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Pippo_Spano
キプチャク(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%97%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%AF
ウォーワゴン(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%82%B4%E3%83%B3

関連記事
フス派内部の急進派が暴走の果てに・・・。大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第5巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1984.html
身も心も憔悴する過酷な籠城戦をシャールカたちは戦い抜く! 大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第4巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1941.html
勢いに乗るフス派。だが、ヤン・ジシュカに暗殺者の魔の手が伸びる! 大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第3巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1871.html
シャールカたちは新しい戦い方で10万の大軍に立ち向かう! 大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第2巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1767.html
フス戦争が舞台の「銃×少女」の物語。大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第1巻
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フス戦争が舞台の「乙女戦争」も連載開始! 『月刊アクション』2013年7月号(創刊号)
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波瀾万丈の人生を送った歴史上の女たち。デビュー作の「豚王」も収録。大西巷一『涙の乙女(アクリャ) 大西巷一短編集』
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ヨーロッパのど真ん中で個性的な輝きを放つ国の物語。薩摩秀登『物語 チェコの歴史 森と高原と古城の国』
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マラーを暗殺したコルデーと彼女を処刑したサンソンの交流を描く話が凄く良かった。大西巷一『ダンス・マカブル 西洋暗黒小史』第2巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-970.html
加賀藩にやってきた徳川の姫様が金沢の街で大暴れ! 大西巷一『おてんば珠姫さま!』第1巻と第2巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-648.html
残虐な拷問と処刑が溢れかえる歴史の闇の中で・・・。大西巷一『ダンス・マカブル 西洋暗黒小史』第1巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-647.html
ぐいぐい引き込む漫画力。呪術的観点からの『三国志』という驚異。大西巷一『女媧(じょか)JOKER』
http://xwablog.exblog.jp/7720530
いつも劉備の敵役にされていた曹操を主人公にした漫画。大西巷一『曹操孟徳正伝』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/10006115
金のために戦う! 中世のヨーロッパで活躍した傭兵隊長ジョン・ホークウッドの活躍を描く。トミイ大塚『ホークウッド(HAWKWOOD)』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-820.html
関所を攻める盟約者団にヴォルフラムさんの有能っぷりが遺憾なく発揮される! 久慈光久『狼の口(ヴォルフスムント)』第4巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1329.html
戦国の争乱に関わることになった金堀り衆たちの運命は・・・。森秀樹『ムカデ戦旗』全5巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1845.html
歴史上の人物が敗走した道を中年漫画家が追体験する。しまたけひと『敗走記』第1巻 関ヶ原~大阪「島津の退き口」を辿る
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1641.html



「チェコ語の隙間―東欧のいろんなことばの話」
「神学入門: プロテスタント神学の転換点」
「ブレイブハート<1枚組> [Blu-ray]」



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魏の策略はなんとかしのいだが情勢は不穏な方向へ・・・。杜康潤『孔明のヨメ。』第5巻

どうも。寝言は起きて言う馬頭です。

それはともかく。

杜康潤『孔明のヨメ。』第5巻

『孔明のヨメ。』第5巻

(杜康潤。芳文社。まんがタイムコミックス。2015年。619円。113ページ)
「荊州で仕官してるわけでもないのに魏・曹操の策略を見ぬき、防ぐことに成功した諸葛孔明。そして見事に対応されたことに気づく魏の軍師・郭嘉。魏が着実に周囲を攻める中、荊州では後継者問題が起きていて・・・」


「坊主Days」の杜康潤氏が描く、諸葛亮の奥さん・黄夫人をメインに孔明との夫婦生活を描く作品の第5巻。4コマ漫画です。

諸葛孔明の妻・黄月英がメインの漫画ということですが、政治的な問題とかいろいろやってると、どうしても男性陣メインになってってしまいますね。それでもホンワカ凸凹コンビ夫妻のあれこれが楽しい作品ですね。
孔明はまだ劉備に仕えてるわけでもない状況ですが、いろいろニアミス的な状況で面白く絡んできます。劉表の後継者についての問題がいろいろ事態を悪くしてるようですが、これが曹操の動きと関連してどうなっていくか。

参照サイト
居酒屋杜康亭
http://www5f.biglobe.ne.jp/~tokoh_kikaku/top.html
まんがホーム - まんがタイムWeb
http://www.manga-time.com/link/data/magazine_01.html
黄夫人(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E5%A4%AB%E4%BA%BA
諸葛亮(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%B8%E8%91%9B%E4%BA%AE
徐庶(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%90%E5%BA%B6
龐統(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A6%E7%B5%B1
司馬徽(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B8%E9%A6%AC%E5%BE%BD
劉表(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E8%A1%A8
劉キ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E3%82%AD
魯粛(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%AF%E7%B2%9B
水車(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E8%BB%8A
社日(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/社日

関連記事
凄い才能はあるけれど、奥さんとしてはちょっと問題が・・・。杜康潤『孔明のヨメ。』第2巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1717.html
変わり者のお嬢様・黄月英が結婚したのは変わり者の(未来の)天才軍師! 杜康潤『孔明のヨメ。』第1巻
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三国志が好きで好きでたまらない作者の中国旅行。三国志三昧の大冒険! 杜康潤『杜康潤のトコトコ三国志紀行』
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実家が寺の漫画家があまり知られていないお寺の日常を描く。杜康潤『坊主DAYS2 お寺とみんなの毎日』
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実家が寺の漫画家が兄が住職になるまでを描く。杜康潤『坊主DAYS』
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三国志好きの二人が手を組んだ!! 120回にわたって「三国志演義」の全部を語る。荒川弘&杜康潤『三国志魂(スピリッツ)』上巻・下巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1186.html
南蛮征伐の現場になぜかしばちゅうさんがいて勘違いされて・・・。末弘『漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん』第4巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1973.html
蘭は記憶を失い郭嘉と離れ離れとなって・・・。緒里たばさ『王者の遊戯』第4巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1809.html
典韋、趙雲、凌統らのエピソードを描く。桑原祐子『三国志断簡 地涯の舞(さんごくしだんかん ちがいのまい)』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-2017.html



「孔明たずねて20000キロ 中国トツゲキ見聞録 (2) (ウィングス・コミックス・デラックス) 」
「女性と戦争 (叢書・ウニベルシタス) 」
「クリミア戦争(上)」



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趙軍との黒羊丘を巡る戦いで渕の頑張りがひとつの勝利をもたらす。原泰久『キングダム(KINGDOM)』第42巻

どうも。馬頭です。
近頃職場がギスギスした感じになってきて嫌な感じです。面倒が増えそうだ・・・。

それはともかく。

キングダム_第41巻_原泰久

『キングダム(KINGDOM)』第42巻

(原泰久。集英社。ヤングジャンプコミックス。2016年。514円。209ページ)


秦の勃興と大将軍・李信の若き日の活躍と成長を描く戦国時代末期の中国史漫画「キングダム」の42巻です。作者は原泰久(はらやすひさ)氏。

黒羊丘の戦いですが、森の中の丘の取り合い、という感じになりましたが、趙軍の方が一枚上手でいいところを取られて後手後手になってしまいます。苦戦する中、飛信隊は川をなんとかして越えないといけない展開になり、河了貂の策で乗り切ります。ここで古参の副将・渕が活躍してくれます。羌瘣はなんとかして趙の武将のひとりを暗殺しようとして失敗。傷を負ってしまいます。

それにしても桓騎は嫌な上司だ。というか上司にしたくない人間だなw

参照サイト
ヤングジャンプ
http://yj.shueisha.co.jp/
キングダム 一騎闘千の剣
http://www.konami.jp/products/kingdom/
NHKアニメワールド キングダム
http://www9.nhk.or.jp/anime/kingdom/
始皇帝(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%8B%E7%9A%87%E5%B8%9D
李信(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E4%BF%A1
羌カイ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8C%E3%82%AB%E3%82%A4
桓キ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%93%E3%82%AD

関連記事
中国統一に向けて動き始めた秦。そして楚国では政変が・・・。原泰久『キングダム(KINGDOM)』第41巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-2015.html
政が秦国の本当の意味での王となる! 大いなるターニングポイント。原泰久『キングダム(KINGDOM)』第40巻 敗北の巨星
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-2011.html
古代にここまで考えた戦うための全て。学研・歴史群像 グラフィック戦史シリーズ『戦術戦略兵器事典 1 中国古代編』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-386.html
呉国にやってきた孫武が登用されるまでの話。ももなり高『孫子』第1巻 孫武の巻
http://xwablog.exblog.jp/10103428
古代中国史の逸話を元にした短編集。新伊秀策『色歌(SHIKIKA) 連作短編集』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-508.html
莊子の孫が滅んだ祖国の人々を救うため世の達人たちを集めはじめる・・・。王欣太『達人伝 9万里を風に乗り』第1巻から8巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-2003.html



「ムッソリーニの子どもたち: 近現代イタリアの少国民形成 (MINERVA歴史・文化ライブラリー)」
「ドイツ歴史学者の天皇国家観 (講談社学術文庫)」
「イスラームの黒人奴隷 (明石ライブラリー)」



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江戸時代の山林保護政策が奉行と村民の軋轢を起こし・・・。青木朋『土砂どめ奉行ものがたり』

どうも。体ボロボロの馬頭です。
会社の健康診断で駄目出しが出てしまいました。初めてだ、こんなの。

それはともかく。

青木朋『土砂どめ奉行ものがたり』

『土砂どめ奉行ものがたり』

(青木朋。双葉社。アクションコミックス。2014年。700円。311ページ)
「江戸時代。山の大木を切ったことで神の怒りを買い、仲間と弟を失った青年・利兵衛は、10年後その大木のおかげで大金持ちになっていた。だが、幕府の出した土砂留令によって、山の木々を切らないように言われてしまう。やってきた幕府の土砂留奉行・稲田守弥に利兵衛や村民は反発するが・・・」


江戸時代の山林保護政策と、それに反発する村人たちとのいざこざを描く作品。作者は「三国志ジョーカー」「天空の玉座」の青木朋氏。

江戸時代、日本の山はほとんどハゲ山ばかりだったそうです。材木の伐採が酷く、さらに田畑に使う芝を山からとるので、森が回復しないそうです。「もののけ姫」の山みたいなやつですね。
もちろん、そうなれば土砂流出で災害が多発することになるのですが、それを止めるため、土砂留令というのを幕府が出したわけです。しかし、収穫のためには芝が必要だし、建材として材木も必要、ということで、なかなか上手くいかなかったようですね。
そんな問題を描く珍しい作品。神様がいたり狐が人に化けたり、ファンタジーな部分もありますが、基本は山林と人々の問題を上手く漫画にしてます。面白かったです。なんか、江戸時代の山林や農業のイメージがちょっと変わりました。

参照サイト
青木朋HP++青青
http://aoki.moo.jp
株式会社双葉社
http://www.futabasha.co.jp
青木朋 (@aokitomo_zZ) | Twitter
https://twitter.com/aokitomo_zZ
土砂留
https://wikimatome.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%A0%82%E7%95%99

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