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嵐によってはじまる復讐劇。ウィリアム・シェイクスピア『シェイクスピア全集 テンペスト』

どうも。馬頭です。
日曜日はなんか冬とは思えぬほど暖かかったですねー。ウチの部屋は日も当たらないから相変わらず寒かったのですが。

それはともかく。

ウィリアム・シェイクスピア『シェイクスピア全集 テンペスト』白水Uブックス36

『テンペスト シェイクスピア全集』

(ウィリアム・シェイクスピア。訳/小田島雄志。白水社。白水Uブックス36。1983年。690円。171ページ)
「ナポリ王アンゾローと、ミラノ大公アントーニオは、地中海を航海中に、猛烈な嵐に見舞われる。しかし、それはかつてアントーニオがミラノ大公位を簒奪し追放した兄プロスペローが妖精エアリエルによって為させた魔法だった。彼らが沈没し漂着した島は、プロスペローとその娘ミランダの住む島で・・・」


シェイクスピアが1612年頃に書いた作品で、単独で書いた最後のもの。

かつてミラノ公位を追われた兄プロスペローが、魔術によって現在のミラノ大公である弟アントーニオを難破させ、自らの住まう孤島に来るようにしむけ、復讐しようとするという話。
それにナポリ王とその王弟の確執、ナポリの王太子ファーディナンドと、プロスペローの一人娘ミランダの恋愛が絡んできます。
なかなか面白かったですが、これを読もうと思ったのは、この話が当時起きたばかりだった、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世と、その弟マティアスとの「兄弟げんか」を元にした話だとかいうことだったからです。確かに、兄プロスペローは、学問と秘術(魔術)にのめり込んで政務を疎かにしたため弟に追放されたのですが、その状況がルドルフ2世と同じですね。
また、この話の元になった話がもうひとつあって、それが1609年に起きたバミューダ諸島での移民船漂流事件のようです。この二つの話が合わさってるというのも面白いですね。

「われわれ人間は夢と同じもので織りなされている、はかない一生の仕上げをするのは眠りなのだ。」(P124)
シェイクスピアの名台詞のひとつとして知られるこれは、この「テンペスト」の後半の場面からです。プロスペローがファーディナンドとミランダに言う言葉。

ベートーベンの「テンペスト」は、このテンペストに由来するタイトルだとか。
そういえば思い出したけど、「恋におちたシェイクスピア」の最後のシーンは、「テンペスト」にかけてるんですね。

参照サイト
白水社Uブックス
http://www.hakusuisha.co.jp/ubooks/
テンペスト (シェイクスピア)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%83%88_%28%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A2%29
ルドルフ2世 (神聖ローマ皇帝)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%952%E4%B8%96_%28%E7%A5%9E%E8%81%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E7%9A%87%E5%B8%9D%29
マティアス (神聖ローマ皇帝)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B9_%28%E7%A5%9E%E8%81%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E7%9A%87%E5%B8%9D%29
バミューダ諸島(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%80%E8%AB%B8%E5%B3%B6

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「ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番「テンペスト」&第21番「ワルトシュタイン」&第25番&第26番「告別」」
「恋におちたシェイクスピア」【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 Blu-ray
「テンペスト 第一巻 春雷」



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