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考古学者ハワード・カーターがエジプト史上最高の発掘を成し遂げる! 山岸凉子『ツタンカーメン』全4巻

今日もカレーの馬頭です。
それにしても最近は残業続きで本屋に行けない日が多くて辛い。けど、そのほうが生活は安定するんじゃないのか? とか思ったり思わなかったり。

それはともかく。

山岸凉子『ツタンカーメン』第1巻

『ツタンカーメン』第1巻

(山岸凉子。潮出版社。希望コミックス。1997年。600円。224ページ)
「1903年。エジプトで考古局の査察官として働くハワード・カーターは、遺跡発掘に関わりながら生活していた。横行する盗掘と密売に憂うハワードだったが、ある夜に見た夢を皮切りに、たびたび不可思議な出来事に出会う。そして、考古局を辞めることになってしまった彼は、カーナボン卿と出会い偉大な発掘を成し遂げることになるのだが・・・」


5月9日はハワード・カーターの誕生日だそうなので、ついでにこの漫画をご紹介。「日出処の天子」や「アラベスク」の山岸凉子氏の作品です。

これ、連載当時読んでたのですが、一旦休載になってしまいました。でも、その後「comicトム」で再開して完結してくれたのでした。元のタイトルは「封印」で、その後改題して「ツタンカーメン」になりました。
若き考古学者ハワード・カーターが、王家の谷でツタンカーメンの墓を発掘するまでを描く作品で、不思議な予兆のようなものが起きたり、夢を見たりと、怪異/ミステリー風な要素も混ざっていますが、きっちりまじめにエジプト考古学関連の話をやってて、考古学モノとして充分楽しめる内容になっています。「舞姫 テレプシコーラ」や「ニジンスキー寓話」なんかも好きですが、こういうのもいいですね。
はじめは呪いがどうこうとか言ってたので、カーターが死ぬまでを描くのかと思ったら、本当に発掘し終わるまででした(実際、カーターが死ぬまでは16年とかなり時間があくし、そういう趣旨の作品ではないようですね)。カーターたちの前に現れる謎の少年カーが最後のとこで出てきたりとかしてないのに説明などが無かったので、もしかしたら纏めるために削ったエピソードとかがあるのかもしれませんが不明。

山岸凉子『ツタンカーメン』第2巻山岸凉子『ツタンカーメン』第3巻山岸凉子『ツタンカーメン』第4巻
「ツタンカーメン」2巻、3巻、4巻

全4巻です。
各巻の巻末に読み切り短編などが入っていますが、4巻の最後に入っているのは、一万二千年前のエジプトを舞台に、オシリスなどの王たちが登場し、神話の原型となる話を繰り広げる短編「イシス」が入っています。
現在はやはり新潮社から文庫版が出ているようです。

あと、作中で暗殺によって死亡したと書かれているけど、それは古い説で、実際はそうではなかったようです。

参照サイト
潮出版社 USIO
http://www.usio.co.jp/
ハワード・カーター(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
ツタンカーメン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3
ジョージ・ハーバート (第5代カーナヴォン伯) (wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88_%28%E7%AC%AC5%E4%BB%A3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%B3%E4%BC%AF%29

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「王家の紋章」第56巻。細川智栄子氏の歴史長編。なんかamazonレビューで散々言われてますね。そんなことになってたのか。
「ツタンカーメン発掘記〈上〉」ハワード・カーターの書いた発掘記録。ちくま学芸文庫版。
「青き騎士との誓い (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)」。12世紀の十字軍もの。



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