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はじめて洋食を食べた日本人たちの困惑。熊田忠雄『拙者は食えん! サムライ洋食事始』

どうも。お久しぶりの馬頭です。
ずっとカレーの写真がトップだったからまるでグルメ系ブログかと。そういや、今日もバロッサ行ったのですがもはや何も言わないのにライス大盛りにされました。いや、嬉しいんですが。嬉しいんですけど!

それはともかく。

熊田忠雄『拙者は食えん! サムライ洋食事始』

『拙者は食えん! サムライ洋食事始』

(熊田忠雄。新潮社。2011年。1500円。234ページ)
はじめに
味の国粋主義者
初期日本人渡欧者の洋食体験〜鎖国まで
開国前夜の西洋料理〜ペリー主催の饗宴
太平洋を渡った一七〇名
ヨーロッパへ
遣仏使節団(池田使節団)
その後の使節団
各国派遣留学生
初期渡航者たちの味認識
あとがき
参考引用文献


開国してはじめて外国の文化と接したばかりの日本人たちが、食べ物のことで感じたことについて扱った本。著者は熊田忠雄氏。

日本食しか食べてこなかった侍たちが、幕末の開国によって、洋食などいままで食べたこともなかった食べ物を食べることになります。この本では、そのことで困惑したり辟易したことの感想をいろんなものに書き残していて、それをいろいろ取り上げています。味覚というのはかなり保守的な感覚らしく、だれもがウヘェといった感じだったようで、肉料理ひとつまともに食べれないような状態です。なんだか今の感覚からするとよくわかりませんね。
記録を残している人たちは外国に派遣された使節となった人や留学生たちで、海外で食べることになった話がほとんどです。
読んでみると、どうも脂っこいのと匂いがたまらないらしいです。バターなんかもってのほかだし、肉ひとつとってもダメだから、はじめのころの使節団の随員たちなんか、港についたところで魚を買って、自分たちで料理して食ったりしてたとか。あと、カレーですらダメだった人もいたみたいで、ライス部分を杏子の砂糖漬けを摘みにして食べたとか。そっちもどうだかなぁ。あと、食べれない理由として、塩気不足というのもある。
でも、ずっとダメだったりしたわけじゃなく、向こうに行って饗宴に参加してるうちに喜んで食べるようにもなったりします。ロシアへの留学生たちも、箱館から航海に出た当初は肉がダメだったのに、途中から美味いと言って食べれるようになってます。ロシアへの留学生は若いからというのもあったのかな?
料理類はアレですが、果物類・酒類は楽しんでたようで、特に南国系の果物はウケたようですね。
あと、オランダで日本から輸入した醤油が売ってたという話は面白いですね。誰が使ったんだろ。

なかなか面白い本でしたが、ちょっと書き方に不満のあるとこもあります。推測でものを言うようなところがあったりとかね。ニッポン放送の報道部の人だったというから、まあそれも納得。でも、概ね楽しめる内容でした。

参照サイト
熊田忠雄 新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/writer/3616/
味覚(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%B3%E8%A6%9A

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