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かつてビザンツ帝国に生きた人々の生の声を集めた本。和田廣『史料が語るビザンツ世界』

どうも。まだ月の半ばだというのに、所持金が中学生のお小遣い並みになってきた馬頭です。
こういう時に限って欲しいものが月の後半に集中してたりするのです。

それはともかく。

和田廣『史料が語るビザンツ世界』

『史料が語るビザンツ世界』

(和田廣。山川出版社。2006年。3500円。245+63ページ)
はじめに
第1章 皇帝
第2章 宦官
第3章 修道士
第4章 大土地所有者
第5章 知識人
第6章 庶民
第7章 隣人がみたビザンツ
あとがき
付録


ビザンツ帝国の本ですが、ビザンツ帝国に生きた当時の人々の書き残したものから、彼らにとってビザンツ帝国がどういったものだったかを明らかにする本。

各章の章立てはそれぞれについてのことをまとめたのではなく、それぞれの人々が記したことを集めてあります。
なんというか、当時の人たちが何を考え・感じていたのか、というのが伝わってきて、凄く面白いです。記録に残された各エピソードの内容も興味深い。
大土地所有者が残した遺書の内容がまるまる紹介されてますが、これひとつでもなんかいい話がひとつ作れそうな感じですね。
イコノクラスムの過程で起きた769/770年の事件で、修道士や修道女をポロ競技場に集めてやったことの詳細とかもっと知りたいな。
最後の章だけは、ビザンツ人側からの証言ではなく、外国人などがビザンツについて書いたものを紹介しています。これも面白い。もちろん、「キエフ公国のウラジーミル大公の受洗」てのもあります。5ページ分使って「原初年代記」から抜粋してます。3つの宗教のどれにするかの話から、凄い教会があるからキリスト教に、のあたり。
図書館で借りた本だけど、これ、買うべきだったな。お金があればだが!

参照サイト
東ローマ帝国(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%B8%9D%E5%9B%BD
歴史と教科書の山川出版社
http://www.yamakawa.co.jp/

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「コクリコ坂から 横浜特別版」blu-ray版。20日に発売だけど、今月は諦めるか・・・
「泣きうた ~幕末 侍たちの三十一文字~」
「古代ローマの肖像: ルネサンスの古銭収集と芸術文化」



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