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儒教でガチガチの朝鮮がヨーロッパのものをどう扱い、歴史にどう影響したかが分かる本。姜在彦『西洋と朝鮮 異文化の出会いと格闘の歴史』

どうも。何も用意ができてない馬頭です。
とにかく部屋を綺麗にしないとどうともできないな。

それはともかく。

姜在彦『西洋と朝鮮 異文化の出会いと格闘の歴史』

『西洋と朝鮮 異文化の出会いと格闘の歴史』

(姜在彦。朝日新聞社。朝日選書839。2008年。1200円。252ページ)
はじめに
第1部 十七世紀 漢訳西洋書の伝播
第1章 イエズス会と朝鮮
第2章 明末中国の漢訳西洋書
第3章 鄭斗源とロドリゲス
第4章 昭顕世子とアダム・シャール
第5章 済州島に漂着したオランダ人
第2部 十八世紀 西学の受容と反発
第1章 李よくと星湖学派―西学受容の思想を拓く
第2章 慎後たんの天主教批判
第3章 安鼎福の天主教批判
第4章 キリスト教会の成立と珍山事件
第5章 北学派の西学観
第6章 正祖時代の西学
第3部 十九世紀 天主教迫害と西学の凋落
第1章 一八〇一年の辛酉教難
第2章 孤高の思想―崔漢綺の西学観
第3章 儒教とキリスト教の対決
第4章 鎖国から開国へ
終章 近代化の岐路―日本との比較
補論 茶山丁若ようの自撰墓誌銘(壙中本)
索引(人名/地名・国名/事項)


朝鮮が西洋文明とどのように対応し、何を拒否し何を受容していったのか、といったことをまとめた本です。知識・技術・思想についての歴史書。もともと1994年に文藝春秋から「西洋と朝鮮―その異文化格闘の歴史」として出てた本です。著者は前に読んだ「朝鮮通信使がみた日本」の姜在彦(カンジェオン)氏。

江戸時代の日本は鎖国してましたが、同じ頃、李氏朝鮮も鎖国状態でした。この本では、その状況の中で、朝鮮がヨーロッパの知識をどうやって知って、どう扱ってきたのかがわかります。これ読んで思ったのですが、朝鮮史との絡みで語られるのですが、この国は凄まじくタイミングの悪い国なんだなー、と。いや、ほんとにいろいろな要素が絡んで、西洋の文物はアレも駄目、コレも駄目、となってしまうのです。それに至る事件やら何やらの間の悪さといったら・・・。いろんなものが捩れてるといった印象。
やはり強烈な儒教国家であるというのと、中国の隣にある国だったということが、2大要因でこんなことになった感じがします。

それにしても、中国でのイエズス会の活動がこれほど活発だったとは知りませんでした。そして、清朝はかなり積極的にそれを受け入れてるのも面白い。清朝におけるキリスト教布教史ってのも調べてみると面白いかも。
そして、朝鮮が中国に対して、こんな頻繁に使節を派遣してるとは知りませんでした。技術の流入に関しては、ほんとは日本よりかなり優位だったような気も。

ここ最近立て続けに読んだ朝鮮史の本の中では一番おもしろかったです。


「朝鮮幽囚記」

17世紀に韓国の済州島に漂着したオランダ人船員・ヘンドリック・ハメルという人がいた話ははじめて知りました。この人が朝鮮脱出後に書いた「朝鮮幽囚記」は今度読んでみようと思います。
この話が「タムナ Love the Lsland」の元になってるのかな?


参照サイト
朝日新聞出版
http://publications.asahi.com/
儒教(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%84%92%E5%AD%A6
丙子胡乱(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%99%E5%AD%90%E8%83%A1%E4%B9%B1
朝鮮燕行使(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7%87%95%E8%A1%8C%E4%BD%BF
ヘンドリック・ハメル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%A1%E3%83%AB
マテオ・リッチ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%81

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