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引き離されたマンショと共に歌いたいが、赦せない気持ちも・・・。上地優歩『クラヴィコード』第2巻(完結)

どうも。馬頭です。
驚いたことにいまさら岩明均氏の「ヘウレーカ」がラジオドラマ化だそうですよ。いっそのことアニメ化してくれ。「ヒストリエ」もいつかやって欲しいもんですが、どうなんだろ。進まないしな。「アフタヌーン」の今月号でも休載かぁ。
そういや、「アルスラーン戦記」を荒川弘氏が漫画化するとかいう噂も聞いたけど、「エース」系とかでやんのかな?

それはともかう。

上地優歩『クラヴィコード』第2巻

『クラヴィコード』第2巻
(完結)
(上地優歩。幻冬舎コミックス。バーズコミックススピカコレクション。2013年。619円。175ページ)
「有馬晴信に連れて行かれた伊東マンショとともに歌うことを願うミゲルは、晴信の日野江城へと出向き連れ戻そうとする。しかし、晴信に政治的理由から『光の御子』として振る舞うよう強いられたマンショは、ミゲルたちを拒絶する。しかも、彼の口からは清太郎に関する信じられないようなことを告げられて・・・」


天正遣欧少年使節のメンバーの出立前を教会音楽ネタを絡めて描く作品の第二巻。作者は「スカイ・クロラ」の漫画版を描いた上地優歩氏。2巻で完結となります。連載は「comicスピカ」。

肥前島原の領主・有馬晴信は、伊東マンショをキリスト教の権威を高めるための道具として利用しようと考えていました。悲惨な過去の行為を知られ、「光の御子」として人々の前で振る舞うよう強いられるマンショ。
そんなマンショと引き離されてしまったミゲルですが、やはり彼と一緒に歌いたい、という強い思いに突き動かされ、従兄弟である晴信の城へとみんなと共に出向きます。
しかし、連れ帰りたくても本人が拒絶するという思わぬ事態になってしまいます。
そして、マンショは、ミゲルに行方不明の清太郎は自分が殺した、と告げられるのですが・・・。
清太郎のことと光の御子のことがあって、ミゲルはマンショの行動に疑念を持ち、恨みすら抱くようになるのですが、やはり彼の歌については思いを断ち切り難く、悶々と悩むことになります。
そして、意外な告白をしたマンショの方も、秘められた事実にどうすることもできず苦悩することになります。

この2巻で完結ですが、とりあえず清太郎を巡る事件と晴信との関係の決着までを描いてエンディングとなっています。当時の日本のキリシタンたちの事情を背景に、二人の少年の交流と苦悩を描いた物語で、なかなか面白かったです。

それにしても、有馬晴信は悪そうなキャラとしていい味出してましたね。この人史実じゃ最後に改易されて死んじゃうのですが、台湾遠征とかしちゃう戦国史上異色の人物だと思うので、誰かこの人主人公にした作品とか書かないかなぁ。

参照サイト
YUHOLE (上地優歩イラストサイト)
http://yuho.sub.jp/
comicスピカ
http://www.gentosha-comics.net/spica/
千々石ミゲル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E3%80%85%E7%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%B2%E3%83%AB
天正遣欧少年使節(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%AD%A3%E9%81%A3%E6%AC%A7%E5%B0%91%E5%B9%B4%E4%BD%BF%E7%AF%80
クラヴィコード(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
伊東マンショ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7
千々石ミゲル(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E3%80%85%E7%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%B2%E3%83%AB
%E6%99%B4%E4%BF%A1" target="_blank">有馬晴信(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%A6%AC%E6%99%B4%E4%BF%A1
岩明均「ヘウレーカ」がラジオドラマ化、実力派キャストで コミックナタリー
http://natalie.mu/comic/news/89454

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「千々石ミゲルの墓石発見―天正遣欧使節 (長崎文献社の歴史叢書)」
「ドン・ジョアン 有馬晴信」
「バーナード嬢曰く。」



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