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佐倉藩の留守居・依田学海が体感した時代の奔流。白石良夫『幕末インテリジェンス 江戸留守居役日記を読む』

どうも。つり目よりタレ目派の馬頭です。

それはともかく。

白石良夫『幕末インテリジェンス 江戸留守居役日記を読む』

『幕末インテリジェンス 江戸留守居役日記を読む』

(白石良夫。新潮社。1996年。281ページ。438円。)
緒言
第一章 剛直の人と留守居役
第二章 江戸留守居の日々
第三章 大政奉還と江戸諸藩邸
第四章 王政復古から戊辰戦争へ
第五章 佐倉藩臨時京都藩邸
第六章 維新政府官吏への道
『学海日録』刊行始末ーーあとがきにかえて
依田学海略年譜
主要参考文献
新潮文庫収録にあたって
解説 松崎仁


山本博文氏の「江戸お留守居役の日記」が面白かったので、続けて買った留守居役の本です。前のは江戸初期の萩藩の留守居役ですが、今度のは幕末の佐倉藩の留守居役の話。

佐倉藩の堀田正俊時代以来の家臣の家に生まれた依田学海(よだがっかい。依田學海)は、明治維新直前の1867年に江戸留守居役に任命されました。当時35歳。彼は1856年の24歳の時から日記を付けていて、これが「学海日録」と言われるものです。これは明治34年(69歳)になるまで付けられて続けました。
この本では長い日記の中の、慶応三年(1867年)から翌年の慶応四年(明治元年)までの幕末の動乱の時代を取り扱ったものです。
留守居役としての活躍や、他藩のダメ留守居役の醜態、諸藩が日本の変革についていけない様子、新政府軍に恭順する過程での行動などなど、幕府側から見た幕末が描かれます。大変興味深い内容ですよ!

ちなみにこの依田学海は漢学者としても高名で明治の文学演劇運動でも活躍。あの森鴎外の漢文の師匠でもあり、「ヰタ・セクスアリス」の主人公・金井の師匠・文淵先生は彼がモデルだそうです。

参照サイト
留守居(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%99%E5%AE%88%E5%B1%85%E5%BD%B9
依田學海(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BE%9D%E7%94%B0%E5%AD%B8%E6%B5%B7
佐倉藩(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E5%80%89%E8%97%A9

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