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江戸時代に武装を時代を逆行させた日本の特異性を語る。ノエル・ペリン『鉄砲を捨てた日本人 日本史に学ぶ軍縮』

どうも。アパートの前でロードバイクを整備してると見知らぬおじさんおばさんに声をかけられるけど、同じアパートの住民たちからは声もかけられない馬頭です。

それはともかく。



『鉄砲を捨てた日本人 日本史に学ぶ軍縮』

(ノエル・ペリン。翻訳/川勝平太。中央公論社。中公文庫。1991年。480円。202ページ)
日本語版への序文
文庫版への序文
謝辞
初めに 世に知られていない物語
第一話 日本に鉄砲が伝来した
第二話 鉄砲はどのように広まったか
第三話 鉄砲の全盛時代
第四話 日本はなぜ鉄砲を放棄したか
第五話 鉄砲から刀へ
第六話 近代兵器の再来
結び 日本史に学ぶ軍縮

訳者あとがき
文庫版への訳者あとがき
参考文献


英文学の教授でもある著者が、専門家ではないけれど日本史の中で起きた特異な技術的後退をテーマに書いた本です。彼は朝鮮戦争の時に士官として日本にやってきたことがあるそうです。
元は1979年に出された「GIVING UP THE GUN」だそうで、1984年に紀伊国屋から出たのを1991年に文庫版にしたもの。

日本は戦国時代に鉄砲の有用性にしっかり気づいていたし、技術的にも高いものを作っていたのに、江戸時代になると逆行するかのように鉄砲を使わなくなり、「軍縮」ともいえるような状態になっていたけど、それは世界的にはまったく珍しい現象だとして、いろいろ語ってあります。
昔の日本人と日本の技術の優秀性をホメホメしてます。情報に多少の間違いはありますが、興味深い話が結構ありました。

日本の鉄や銅が非常に安かったというのですが、良質の鉄や銅をヨーロッパに持って行っても、日本のものの方が安かったそうです。
ヨーロッパの諸国でも銃の所有を制限しようとする動きはあったようですが、戦争の危機があると制限を解除しちゃうみたいなので、やはり戦争がずっとない鎖国という状態は銃の衰退にかなり影響してるみたいですね。

参照サイト
中央公論新社
http://www.chuko.co.jp
砲術(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B2%E8%A1%93
刀狩(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%80%E7%8B%A9
Battle of Glenlivet グレンリベットの戦い(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Glenlivet

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「「鎖国」と資本主義」
「鉄砲を手放さなかった百姓たち 刀狩りから幕末まで(朝日選書) 」
「江戸時代砲術家の生活 (1969年) (生活史叢書〈18〉)」



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