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ひとりの女としての禍福を内包した女宰相としての苛烈な人生を描ききる。佐藤賢一&紅林直『かの名はポンパドール』第4巻

どうも。最近、なんか発熱することが多いなぁ、とか思ってたんだけど、多少気温が涼しくなってきたのに、いまだに寝てる時にクーラー付けてるのが原因だと、今更気づく馬頭です。

それはともかく。

佐藤賢一&紅林直『かの名はポンパドール』第4巻

『かの名はポンパドール』第4巻
(完結)
(佐藤賢一&紅林直。集英社。ヤングジャンプコミックスX。2013年。648円。189ページ)
「きたるべきイギリスとの対決のために、宿敵オーストリアとの同盟を模索するポンパドール。しかし、彼女に反発を強める貴族たちは、ひとりの男を唆し、ある凶行へと駆り立て・・・」


「王妃の離婚」の佐藤賢一氏が原作を書いたポンパドゥール夫人を主人公とする漫画「かの名はポンパドール」の第4巻です。作画は「嬢王」の紅林直氏。この巻で完結となります。

最愛の娘・アレキサンドリーヌと父親を失い、憔悴するポンパドールですが、フランスを巡る国際情勢は緊迫の度合いを増していきます。
オーストリア継承戦争では、プロイセン側について戦ったフランスだったのに、状況の変化によって今度はイギリスと組んだプロイセンに対抗するため、オーストリアと同盟を結ぼうということになります。
しかし、継承戦争後に国が疲弊したこともあって、オーストリアを宿敵とする考えが強く、反発は必至でした。その反感が全てポンパドール夫人へと向かってしまい、彼女をさらに苦しめることになるのです。しかも、ポンパドール夫人は、それを分かっていながら全てを受け止める覚悟でフランスのために政策を決定していくのです。
うーむ、かっこ良すぎます!! まさに「女傑」って感じですね。成し遂げた業績の大きさがとてつもないのに、不遇と悲運もあって、その生き様全てが壮絶でした。



「かの名はポンパドール」
原作の小説ですが、加筆修正して単行本化だそうです。ポンパドール夫人の肖像画をカラーで多数収録。
これ、もとは「月刊家庭画報」で連載されてたんですね。



それにしても、ルイ15世は素で最低な男ですね。さすがフランス国王。

あと、思うにこの国際情勢で、フリードリヒ2世さえいなければ、ナポレオンいなくてもフランスがイギリスに代わって世界帝国になれてたんじゃないのか?

参照サイト
集英社 ジャンプ改/JUMPX 公式サイト
http://jumpx.jp/
ポンパドゥール夫人 (wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%A4%AB%E4%BA%BA
公妾(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%A6%BE
ルイ15世 (フランス王)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A415%E4%B8%96_(%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E7%8E%8B)
ルイ・フェルディナン (フランス王太子)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3_(%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E7%8E%8B%E5%A4%AA%E5%AD%90)
ロベール=フランソワ・ダミアン(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%B3
フレンチ・インディアン戦争(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E6%88%A6%E4%BA%89
ロスバッハの戦い(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

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「革命の終焉 小説フランス革命 XII」
「七年戦争(上)」
「ドン・キホーテ 1 (BUNCH COMICS) 」



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