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敗れた側の人間がどう考えどう行動したのかが克明にわかる。友田昌宏『戊辰雪冤 米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」』

どうも。馬頭です。
腕のリハビリに病院にいったら、15分の治療のために二時間半待ちとかさせられてげんなり。
今日は理由はよくわからないけど、寝ないで過ごしてる。
そういや911だけど、ほとんどニュースにもならないな。

それはともかく。

友田昌宏『戊辰雪冤 米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」』

『戊辰雪冤 米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」』

(友田昌宏。講談社。講談社現代新書2012。2009年。760円。286ページ)
目次
序章 移行期における国家と藩
第一章 動乱の京へ
第二章 若き「周旋方」
第三章 戊辰の敗北、勝海舟との出会い
第四章 中央集権体制の確立にむけて
第五章 「第二勲藩」への道
終章 誠一郎・福沢・勝にみる敗者の生きかた
あとがき
参考文献


幕末から明治にかけて活躍した米沢藩士・宮島誠一郎を扱った本で、彼が戊辰戦争でどう考え、そして敗戦後・新政府の時代に何のためにどう行動したかを追っていきます。

米沢藩といえば奥羽列藩同盟の盟主となった上杉家の藩ですが、その同盟の立役者がこの宮島誠一郎。幕末・維新モノで、それほど扱いが良い感じのない、メインキャラになれない人ですが、実は私もこれ読むまで注目したことなんかない人でした。
この宮島は、米沢藩の周旋方という情報収集を担当する役目を与えられて幕末の緊迫した状況の中で東奔西走して働きました。そして、彼の残した日記や手紙、記録が現在第一級の史料として扱われています。
宮島はその職務柄、さまざまな人と会って話してるんですが、その相手がとにかく凄くて、超有名キャラから、マイナーキャラまで網羅してて、いつ何を話したとかが結構わかったりしています。
こうした記録から、彼が戊辰戦争中と戦後、どう理論立てて何を目指して行動したのかが解読されていきます。
敗者である米沢藩の藩士としての考え方とかがなかなか興味深かったです。国家を論じてたりしても、結局藩士としての枠をなかなか越えられないとかwww
てか、米沢藩、確かに強硬な仙台藩と比べると、盟主のひとりのくせにあっさり降伏しちゃって、裏切り者のヘタレ野郎扱いはしょうがないな。

参照サイト
講談社 現代新書 - 講談社BOOK倶楽部
http://bookclub.kodansha.co.jp/books/gendai/
宮島誠一郎(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B3%B6%E8%AA%A0%E4%B8%80%E9%83%8E
上杉斉憲(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%9D%89%E6%96%89%E6%86%B2

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「仙台戊辰戦史 北方政権を目指した勇者たち」
「黒田官兵衛――作られた軍師像 (講談社現代新書)」
「ドイツ連邦戦車開発小史」



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