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歴史上の人物が敗走した道を中年漫画家が追体験する。しまたけひと『敗走記』第1巻 関ヶ原~大阪「島津の退き口」を辿る

どうも。馬頭です。
今日は二年以上前からあった痒くなる痣を大病院でちゃんと診てもらってきました。そしたら炎症性色素沈着だそうで、当分薬を塗り続けることになりそうです。

それはともかく。

しまたけひと『敗走記』第1巻 関ヶ原~大阪「島津の退き口」を辿る

『敗走記』第1巻 関ヶ原~大阪「島津の退き口」を辿る

(しまたけひと。講談社。イブニングKC。2013年。620円。207ページ)
「美少女系漫画で行き詰まり、漫画廃業も考えた漫画家シカイズ。だが、通るとは思わず編集部へ出した『島津退き口の経路を実際に踏破する』という企画が通り、徒歩で250kmもの取材旅行をすることになってしまい・・・」


歴史上の敗北者たちが、敗走した経路を実際に辿ってみるというレポート漫画(取材を元にしたフィクション)です。この第1巻の敗走は、島津義弘が関が原の戦いで敗れたあと、戦場を突っ切って大坂まで逃げたという有名な「島津退き口」を扱っています。連載は「イブニング」。
作者は四国遍路のレポート漫画「アルキヘンロズカン」のしまたけひと氏。これの主人公のシカイズは、「アルキヘンロズカン」の時のキャラ名ということだそうです。しまたけひと氏は、國津武士名義で「神ぷろ。」なども描いています。

これが「イブニング」ではじまった時は、無茶な企画だな〜、とか思ってましたが、これがかなり面白くて、その後は毎回楽しみにしてました。
全行程が250km、6日間の旅ということになりますが、21話分あります。各話ごとに歩いている様子とその中で思ったことを描くとともに、敗走する島津義弘一行のエピソードやら、各地の逸話・昔話なども入れて、旅行記として面白くしています。
心身ともに辛い旅だったようですが、その中で島津家の人びとと自分の境遇と比べたりして、鬱々とした心情を吐露する姿は、同じ中年としてなかなか心にくるものがありましたね(涙
それはともかく、島津退き口を面白く紹介できてるし、島津一行と作者の人生の対比が上手いことストーリーに絡んでて、全行程しっかり楽しめました。勝者ではなく敗者を扱うというのも良かったです。これ、次は金ヶ崎の退き口とか鳥羽・伏見の戦い後の江戸までの撤退とか、そういうのやってくれるのかな? そのうちアナバシスとかナポレオンのロシア戦役とかやってくれないかな。
あと、「すて☆がまりん」の企画は捨て置くのは惜しいのでいつかやってください。



「アルキヘンロズカン」上巻・下巻
「関ヶ原 島津退き口 (学研M文庫)」。新書だったのが11月に文庫になるようですね。


参照サイト
畳下坑道
http://kunitu.sakura.ne.jp/houboku.htm
敗走記/しまたけひと モアイ
http://www.moae.jp/comic/haisouki
イブニング
http://evening.moae.jp
しまたけひととは - はてなキーワード - はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B7%A4%DE%A4%BF%A4%B1%A4%D2%A4%C8
桐野作人 (kirinosakujin) on Twitter
https://twitter.com/kirinosakujin
膏肓記(桐野作人公式)
http://dangodazo.blog83.fc2.com
イブニング|TOP|講談社コミックプラス
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/02134
島津義弘(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E6%B4%A5%E7%BE%A9%E5%BC%98
島津の退き口
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E3%83%B6%E5%8E%9F%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84#.E8.A5.BF.E8.BB.8D.E6.95.97.E8.B5.B0
島津豊久(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E6%B4%A5%E8%B1%8A%E4%B9%85

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「アナバシス―敵中横断6000キロ (岩波文庫)」
「1812年の雪―モスクワからの敗走 (講談社文庫)」
「さつま人国誌 戦国・近世編」



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