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シャールカたちは新しい戦い方で10万の大軍に立ち向かう! 大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第2巻

どうも。昨日の朝、寝てるところに大量の積み本が落ちてきた馬頭です。
布団のすぐ側まで紙袋に入れて積み上げた本が迫ってるわけですが、それが寝相が悪かったのかドバドバ崩れてしまい、顔やら胸の上やらに落ちてきて酷い目にあいました。これ、なってみてわかりましたが、上半身に本がこれだけ乗っかるとなかなか動き出せませんね。モゾモゾしながらなんとか這い出ましたが、地震の時とかどうなることやら。

それはともかく。

大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第2巻

『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第2巻

(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2014年。620円。193ページ)
「ヤン・ジシュカ率いるフス派の部隊は、プラハを包囲する諸侯軍を見下ろすヴィトコフの丘へと布陣した。ジシュカは、皇帝ジギスムント率いる10万の十字軍に対し、農民やシャールカのような女子供を含むわずか2000の手勢で勝利しようと目論んでいたのだった。ヨーロッパ最強の騎士たちは、愚かな異端者を蹂躙しようと突撃をかけるのだが・・・」


15世紀のチェコで起きた「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の第2巻です。作者は「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一氏。

2巻はフス戦争前期の見せ場、ヴィトコフの戦いです。
プラハ市を包囲されて降伏しようとする市内のフス派の連中を押しとどめ、ジギスムントたちに宣戦布告するジシュカとシャールカ。多数の騎士たちを擁する10万の十字軍と、僅か2000人の寄せ集めでしかないジシュカのフス派ターボル軍。結果は火を見るよりも明らかかと思われ、ジギスムントは騎士たちを煽りまくり、この戦いを対オスマン戦の練習か布石くらいに考えてました。
しかし、1420年7月13日、実際の戦闘がはじまると状況は一変することになります。馬車を改造して並べた車陣「ワゴンブルク」、シャールカたちが扱う大量の火器「笛(ピーシュチュラ)」、農具を転用した長柄武器など、ジシュカが前々から企画・準備していた戦い方が見事にハマり、突撃してくる騎士たちを次々に撃破していくのです。
「騎士殺し」のヤン・ジシュカの本領発揮というわけで、大方にとっては思ってもみなかったフス派側の大勝利となる展開は、悲惨ではあるけど無茶苦茶カッコ良かったです!

今回、子供の頃のヤノーシュ・フニャディやヤン・イスクラも登場。この時代の重要キャラが揃ってきましたね〜。
それにしても、ジシュカさん。表紙もそうですが、どうみても悪人ヅラですな!ww

巻末にはコラムの「解説乙女戦争の時代」と四コマ漫画「でぃーヴちー・ヴぁーるか 4コマ劇場」も収録。



「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス」
「図説中世ヨーロッパ武器・防具・戦術百科」
「戦闘技術の歴史 2 中世編 AD500-AD1500」


参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
http://ohnishikoichi.jimdo.com
ヴィトコフの戦いについて
http://blog.livedoor.jp/koichi0024/archives/55593125.html
大西 巷一 (kouichi_ohnishi) on Twitter
https://twitter.com/kouichi_ohnishi
月刊アクション | WEBコミックアクション
http://webaction.jp/monthly_action/
ちなみに双葉社のサイトで冒頭11ページを試し読み可。→「乙女戦争」試し読み
http://webaction.jp/monthly_action/sample/ma7_04.html
ターボル戦記 ~フス戦争の記録~
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kolvinus/tabol/top.htm
フス戦争(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89
フス派(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%B4%BE
ヤン・ジシュカ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AB
ジギスムント (神聖ローマ皇帝) (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AE%E3%82%B9%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%88_(%E7%A5%9E%E8%81%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E7%9A%87%E5%B8%9D)
バルバラ・ツェリスカ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%84%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AB
ターボル (チェコ)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%AB_(%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B3)
The Hussites of Bohemia(英語)
http://myweb.tiscali.co.uk/matthaywood/main/Hussites.htm

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「中世チェコ国家の誕生―君主・貴族・共同体 (静岡大学人文社会科学部研究叢書)」
「仏独関係千年紀 ヨーロッパ建設への道」
「中世の知識と権力 知は力となる (叢書・ウニベルシタス)」



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