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第二次ウィーン包囲を題材にした映画を観てきました。伊・波映画『神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃』

どうも。馬頭です。
なんか調子悪いので今日は休みとって10時間くらい寝ました。寝過ぎなのか、腹回りの筋肉が痛い。でも、まだ眠い。

それはともかく。

『神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃』パンフレット

『神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃』
(イタリア・ポーランド映画。監督/レンツォ・マルチネリ。出演/F・マーレイ・エイブラハム、エンリコ・ロー・ヴェルソ、イエジー・スコリモフスキ、ピョートル・アダムチク、ほか。2012年。120分。)
「」


オスマン帝国による第二次ウィーン包囲を題材にした映画「神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃」を日曜日に観てきました。関東では有楽町スバル座でしかやってない程度。ここに来たのはたしか「グッバイ、レーニン!」の時以来だったかな? 日曜ですがそれほど客は入ってなくて、やけに年配の男性ばかり。歴史好きのおっさんばかりということか?

映画のストーリーは、イタリアの修道士マルコ・タヴィアーノ(これ、字幕とかだとタヴィアーノでしたが、ダヴィアーノの方が正しいのでは? 「Marco d'Aviano」)と、オスマン軍の総司令官のカラ・ムスタファ・パシャを交互に描いていく感じになっています。でも、映画の冒頭でこれは修道士マルコとポーランド王ヤン・ソビェスキの映画だ、って言ってるんですよね。ヤン・ソビェスキはそんなに前に出てきませんが。
マルコ・ダヴィアーノはカプチン会の病気治癒の奇跡で有名な修道士で神聖ローマ皇帝レオポルト1世の相談役となって、迫り来るオスマン帝国の脅威に対して諸国と同盟を締結するよう進言するものの、受け入れられず、侵攻がはじまってから精神的支柱となって籠城を助けたという人、らしい。
この修道士マルコは、かつて少年の頃、ヴェネツィアにやってきたことのあるカラ・ムスタファ・パシャに命を救われたことがあったということで、二人の因縁が描写されたりもします。
カラ・ムスタファ・パシャは有能で野心的な政治家であり家族を愛する家庭人として、かなりかっこ良く描かれてます。ちなみに演じてるのはイタリア人の俳優です。
この第二次ウィーン包囲の時、ウィーンの守備隊は12000ほどで、援軍を入れて5万ほど。攻め寄せるオスマン軍は、クリム・タタール軍も合わせて30万。この戦力差にレオポルト1世はウィーンを退避してしまいますし、逆にカラ・ムスタファ・パシャは驕りまくって、高圧的な指揮で不備のある包囲を続けることになってしまいます。
こうした中、ヤン・ソビェスキ率いるポーランド軍がやってきて、逆襲を図ることになり・・・。

とりあえずそれなりに面白かったですが、いろいろ惜しいですね。質はテレビ映画レベルかな。ちょっとストーリーに物足りなさ、キャラを活かしきってない感じがあり、歴史的な状況など説明不足な部分も。題材はいいのでもっと盛り上がるやりようはあるでしょう。ハリウッド映画化とかしてくれんかな。
ヤン・ソビェスキはポーランドの映画監督イエジー・スコリモフスキが演じてますが、もっと活躍して欲しかった。でも、オスマン軍やクリム汗国軍が見れたり、ポーランド軍のフサリアがたくさん見れたという意味では満足です。

これ、上映は5月16日までなので行くなら早めにした方が良いかと。

ちなみに、原題「11 September1683」ということで、911テロを意識した感じになってますが、この日付は包囲がはじまった日ではなく、オスマン軍を潰走させた反撃の日、ということ。でも、実際には9月12日だったみたいです。ポーランド語タイトルでは「ウィーンの戦い」。
さらにちなみに、修道士のマルコ・ダヴィアーノは911テロのあと、反イスラムの象徴的人物として、急遽「福者候補」として取り上げられ、実際に2003年に福者になったそうです。

そうそう。この映画を撮ったレンツォ・マルチネリ監督は、あの「バルバロッサ 野望の帝国」を撮った監督だったんですね。なるほど。

参照サイト
神聖ローマ、運命の日 - アルシネテラン
http://www.alcine-terran.com/roma/
第二次ウィーン包囲(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%8C%85%E5%9B%B2
Marco d'Aviano(Wikipedia英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Marco_d%27Aviano
カラ・ムスタファ・パシャ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%A3
ヤン3世 (ポーランド王)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B33%E4%B8%96_(%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E7%8E%8B)
レオポルト1世 (神聖ローマ皇帝)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%881%E4%B8%96_(%E7%A5%9E%E8%81%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E7%9A%87%E5%B8%9D)
メフメト4世(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%95%E3%83%A1%E3%83%884%E4%B8%96
ユサール(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AB
槍騎兵(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A7%8D%E9%A8%8E%E5%85%B5

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「オスマン帝国衰亡史」
「オスマン帝国はなぜ崩壊したのか」
「ハプスブルクとオスマン帝国-歴史を変えた<政治>の発明 (講談社選書メチエ)」



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