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ローマ帝国が絶頂から徐々に衰退していく姿を描く18世紀の歴史書。エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』

そろそろ選挙ですね。自民党が今日配ってたチラシに、あの継ぎ接ぎされた日本の国旗でつくった民主党のマークがネガティブに使われてて、仕事はえー、とか思いました。
自民党で駄目だったので、今度は民主党になりそうですが、それも駄目になるでしょうから、その次あたりは共産党の時代がやって・・・こないだろうなぁ。いや、いっそ来てくれていいですよ。それで、やっぱそれも駄目で、最後は幸福やら公明やらが政権取って、神権政治で大暴走で暴挙と迷走の果てにピラミッドでも造ってくれって感じで。え? 「ナチュン」?

それはともかく。

ギボン_ローマ帝国衰亡史_1

『ローマ帝国衰亡史 1 第1-10章 五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し』

(エドワード・ギボン。訳/中野好夫。筑摩書房。ちくま学芸文庫。1995年。1300円。496ページ)
第一章 両アントニヌス帝時代における帝国の版図とその軍事力
第二章 両アントニヌス帝治下におけるローマ帝国の統一と国内繁栄について
第三章 両アントニヌス帝時代におけるローマ帝国法体制について
第四章 コンモドゥス帝の残忍、愚行、殺戮 ~近衛隊によるその暗殺
第五章 近衛隊、帝国をディディウス・ユリアヌスに売る ~ 新政府の政網
第六章 セウェルス帝の死 ~ ローマ財政の概況
第七章 マクシミヌス帝の即位とその暴政 ~ フィリップス帝の簒奪とその大競技祭
第八章 アルダシル一世による王国再興後のペルシア情勢
第九章 デキウス帝時代、蛮族による入寇が開始されるまでのゲルマニア情勢
第十章 デキウス、ガルス、アエミリアヌス、ウァレリアヌス、およびガリエヌス諸帝 ~ 三十人僭帝
元版第1巻あとがき
補訂者あとがき
在位皇帝表


ローマ帝国の衰退していく歴史を扱ったギボンの一大シリーズ。18世紀後半(1776年から1788年)に書かれたものですが、面白いですし個人的にはいろいろ役にたちましたよ~。特に、8巻とか9巻あたり。まあ、『ビザンツ帝国史』で知りたい部分は知れるのですが、こっちも参照しつつやりました。
この本はローマ建国のあたりとか、共和制から帝政への変化とかはすっとばして、本当にタイトル通り、衰退しはじめるところからやります。だから、五賢帝時代の最後の二人、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの二人が統治した、最大最強最盛期のローマのところからはじまります。全体はだいたい三分でとらえることができて、五賢帝時代から西ローマ帝国の崩壊まで、ユスティニアヌス帝の活躍からシャルルマーニュの即位まで、そしてそこから最後のコンスタンティノープル陥落までです。原書は、全部で6巻の本で、全71章。このちくま学芸文庫版は、全10巻になっています。このうち、1、4、5、6、7、8、9だけは持っています。ギボンはギリシア化したローマ帝国に批判的で、ヘラクレイオス帝以降は記述量が激減してまして、9巻とかだと一冊で300年くらい進んでいます。
年代が書いてない場合も多くて、読む時はいろいろ苦労しました。訳者の注釈がありがたい。

それにしても、古本なら安くなってるとこもあるんですねー。持ってない残りの巻も買っちゃいたいなー。

参照サイト
ちくま学芸文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/search/result?desc=true&k=302&order=1&v=20&x=1&y=1
アントニヌス・ピウス(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%8C%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%A6%E3%82%B9
エドワード・ギボン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%9C%E3%83%B3
意外と顔が面白い

関連記事
ビザンツ帝国の特異さと諸相を簡略に紹介。渡辺金一『コンスタンティノープル千年 革命劇場』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-87.html
陸海の要衝を抑え繁栄し長命を誇ったローマ帝国の継承国家。井上浩一『生き残った帝国ビザンティン』
http://xwablog.exblog.jp/9505395
長い間、中世ブルガリア史における最大の情報源でした。恒文社『ブルガリア 風土と歴史』
http://xwablog.exblog.jp/8006536



「図説 ローマ帝国衰亡史」。この東京書籍の図説シリーズは、ビジュアル面で楽しいんです。けど、これだと600ページ近いので、内容の方もなかなかかと。
「コンスタンティノポリスの黒き魔女〈上〉―黄金の魔女が棲む森」。徳間書店のノベルズのシリーズですが、時代と地域がちょうどここらへんのライトノベルです。



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