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15世紀の朝鮮の最高執政官が訪日した時の日本の国情を記した本。申叔舟『海東諸国紀 朝鮮人の見た中世の日本と琉球』

どうも。馬頭です。
洗濯機は乾燥機能付きのものを使ってるんですが、どうも乾燥する能力が低くて困ります。やはり別売りの専用のやつで、ドラムタイプのを買わないと駄目かな・・・でも置く場所がない・・・

それはともかく。

申叔舟『海東諸国紀 朝鮮人の見た中世の日本と琉球』

『海東諸国紀 朝鮮人の見た中世の日本と琉球』

(申叔舟。訳注/田中健夫。岩波書店。岩波文庫・青458-1。1991年。770円。440ページ)
目次
はしがき
凡例
海東諸国紀
(海東諸国紀序)
海東諸国紀目録・凡例
海東諸国総図
日本本国の図
日本国西海道九州の図
日本国一岐島の図
日本国対馬島の図
琉球国の図
熊川薺浦の図
東莱 富山浦の図
蔚山塩浦の図
日本国紀
琉球国紀
朝聘応接紀
附録
畠山殿の副官人良心の曹の饋餉の日に呈したる書契
琉球国
海東諸国紀影印(原文)
解説
言語資料としての『海東諸国紀』
索引


「海東諸国紀(ヘドンチェグツキ)」は、1471年、李氏朝鮮の領議政(朝鮮宮廷の最高官職)の申叔舟(シンスクチュ)が、当時の日本と琉球の事情を記した本です。

申叔舟は1443年に通信使の書状官として日本にやってきたことがあり、その経験を元に書かれたとか。1443年というと、足利義政の時の通信使ですね。
その時、よほど詳しく調べたのか、日本の地理・風俗に関することや、日本の天皇の系譜などの他にも、守護などいろいろな有力者たちについても、かなり詳しく解説しています。
琉球についてはその制度なんかもしっかり書いてて、物品の料金や、船夫の料金なんかまで調べてるのにはびっくりしました。
これ、本の半分くらいが「海東諸国紀影印(原文)」で現物を撮影したものをそのまま載せています。なので地図・図版なんかも全部見ることができます。
これ、本文のほとんどが天皇の系譜と、血縁・婚姻関係まで詳細に書かれた有力者についての記述なんかなんで、自分が読んでもよくわかんないんですが、日琉の風俗や制度についての話はとても面白く読めました。

序文のところの日本の地勢について書かれてた一文で、「其の地は黒竜江の北にはじまり・・・」って書いてあったので、当時はあっちまでが日本だと思われたのか。
あと、「習性は強悍にして剣槊に精なり」「兵は好みて槍・剣を用う。俗、能く鉄を練りて、刃を為る。精巧比無し」とか、その戦闘技術については注目されてたみたいですね。
あとあと「箸有り、匙無し」ってのがわざわざ書いてあって、朝鮮人には気になったところなのかと。たしかに匙が必要な食べ物ってそんな無いよなぁ。

参照サイト
海東諸国紀(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%9D%B1%E8%AB%B8%E5%9B%BD%E7%B4%80
申叔舟(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B3%E5%8F%94%E8%88%9F
領議政(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%98%E8%AD%B0%E6%94%BF
朝鮮通信使(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E9%80%9A%E4%BF%A1%E4%BD%BF

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