Entries

16世紀フィレンツェの画家工房に女の子が弟子入りして・・・! 大久保圭『アルテ』第1巻

どうも。あまりにも物にあふれた部屋で毎日コントみたいなやらかしをして生活してる馬頭です。
もうほぼ限界まで来た感があるんですが、どうなるんでしょうねコレ・・・

それはともかく。

大久保圭『アルテ』第1巻

『アルテ』第1巻

(大久保圭。徳間書店。ゼノンコミックス。2014年。580円。193ページ)
「16世紀初頭のフィレンツェ。裕福ではない貴族の娘アルテは、父親が急逝したことによって結婚相手を決められそうになってしまう。そこで大好きな絵画ができる画家になって自活するため、画家の工房へと弟子入りをしようとするのだが、この時代に女性の画家など認められておらず、門前払いを喰らい続けてしまい・・・」


ルネサンス時代のフィレンツェで、貴族の娘が画家になりたいと工房に弟子入りするお話です。作者は大久保圭氏。あ、この人「週休二日戦記」の人か。昔は「フェローズ」に鳴海圭という別名義で描いてたとも。
連載は「ゼノン」。

16歳の貴族の娘アルテは、子供の頃から絵画の手習いを受けていて、のめり込んでいたのですが、生活のために結婚させられるくらいならと画家になるため工房に弟子入りしようとします。しかし、女性の役割が決められていたこの時代、女性が、しかも貴族の娘が画家になるなどとんでもないという状況。
しかし、諦めずに探していた内に出会ったレオという孤高の画家のところで働けることになります。
快活な少女アルテと、気難しそうなレオの師弟をメインとして、16世紀フィレンツェの画家の日常的な世界を描く素敵な作品です。ヒロインのアルテが前向きでひたむきで、こういうキャラは凄く好き。
絵も上手いし、キャラクターも魅力的。アルテの活き活きとした表情が可愛いです。この時代の描くのめんどくさそうなアイテムも背景も細かく描いてて気合入ってるなぁ。

作中で解剖の話があって、当時、解剖は教会が禁止してたけど、謝肉祭の時はおおめに見てもらえたとか。そういや、ヴェサリウスはベルギーの人だけど、イタリアの大学の教授でしたね。ヴェサリウスもそうやって解剖したのかなぁ。



「女性画家列伝 (1985年) (岩波新書)」


参照サイト
大久保圭のブログ
http://narumikei.jugem.jp
コミックゼノン
http://www.comic-zenon.jp
フィレンツェ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A7
ルネサンス期のイタリア絵画(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%9C%9F%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%B5%B5%E7%94%BB
フィレンツェ派(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A7%E6%B4%BE
Courtesan(Wikipedia 英語版)
http://en.wikipedia.org/wiki/Courtesan

関連記事
検屍によって事件の真相に迫る同心の活躍を描く。高瀬理恵&川田弥一郎『江戸の検屍官』第1巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-680.html
花の都でいろいろな人と再会し・・・。やまざき貴子『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第5巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-971.html
歌川国芳に救けられた武士が弟子として暮らすことになり・・・。岡田屋鉄蔵『ひらひら 国芳一門浮世譚』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1359.html
17世紀の職人たちの仕事風景を描く銅版画集。小林頼子&池田みゆき『ヤン・ライケン 西洋職人図集 17世紀オランダの日常生活』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1290.html
17世紀ロレーヌの版画家ジャック・カロの生涯と作品を解説する。成瀬駒男『ルネサンスの謝肉祭 ジャック・カロ』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-739.html
絵を描くのが好きな少女はひょんなことから王太子妃と親しくなって・・・。にしうら染『踊る!アントワネットさま』第1巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1604.html
ミケランジェロに自分の像を彫って欲しいと懇願する令嬢が現れ・・・。六田登『獅子の王国』第1巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1386.html
フィレンツェで語られる14年前の悲劇と新たなる政治的展開・・・。惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』第8巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-616.html
身分を超えて友情で結ばれたチェーザレとアンジェロの別れの時・・・。惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』第10巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1502.html
兄の早すぎる死のあとの、意外すぎる展開。穂積『さよならソルシエ』第2巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1739.html



「フィレンツェ絵画とその社会的背景 (美術名著選書 (8))」
「萌えペディア 中世職業事典(ちゅうせいジョブじてん)」
「中世ヨーロッパ女性誌―婚姻・家族・信仰をめぐって」



このブログのトップページへ 
デジタル・クワルナフ HPのトップへ 
web拍手・コメントはこちらへ
web拍手レスまとめページはこちらへ  
Twitter(matou_twi)はこちらへ




関連記事
スポンサーサイト

Appendix

カウンタ

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

検索フォーム

プロフィール

管理人・馬頭

Author:管理人・馬頭
世界史系サイト「デジタル・クワルナフ」の管理人。ロシア・東欧史が大好物。馬。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる