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戦国時代のお城の知られざる一面。中田正光『村人の城・戦国大名の城 北条氏照の領国支配と城郭』

どうも。馬頭です。
そういえばここんとこずっと船に乗ってない。久々に船に乗りたいな。

それはともかく。

中田正光『村人の城・戦国大名の城 北条氏照の領国支配と城郭』

『村人の城・戦国大名の城 北条氏照の領国支配と城郭』

(中田正光。洋泉社。歴史新書y。2010年。840円。254ページ)
はじめに
1 北条氏の領国支配と氏照の「地域国家」支配
2 聖なる城・氏照の拠点滝山城
3 境目の番城・「滝の城」と郷村支配
4 年貢米の保管場所・沢山城と江ノ島
5 甲武国境を守る檜原村の武装集団
6 甲武国境の逃亡者の「たまり場」ーー小河内村・小菅村
7 境目の城・津久井城と三増峠合戦
8 氏照はなぜ八王子城へ移転したのか?
9 城と避難場所、そして、疫病への恐怖
10 地域国家建設の夢破れる
参考文献
おわりに


城郭研究家の中田正光氏が、北条氏のいくつかの城、特に北条氏照と八王子城に焦点を当てて、戦国時代の城郭の用途・意義について書いた本です。

会社で昼休みにちょっとづつ読んでたので、読むのに時間かかりましたが、たいへん面白い本でした。
戦国期の城は、領民たちの避難場所としてや食料保存の場所として利用され、また、近くの山の山頂などを簡単に整備して戦時に逃げ込めるような場所を作っておいたりしていたそうで、戦争をやってる間に農民たちがどうしていたかなどがわかります。
そうした場所には神社などがあって、聖なる場所としての機能も持っていたというのもなかなか面白い話ですね。
前半には奥野さんやナポレオンさんたちと観に行った滝山城や、この前自転車で観に行った滝の城のことが書いてあります。
あと、江ノ島が北条氏の食料集積地になってたというのははじめて知った。というかあの島に食料なんか溜めておいて保存に問題とかおきないのかな。輸送も積み下ろしが面倒だろうし。
中盤では武田領との境界部分での城の役割や領民たちの動向を解説。
後半は八王子城のこと、そして北条氏照が滝山城から八王子城に拠点を移したのがなぜなのか、ということについて考察しています。
八王子城が思ったよりも広大な範囲をカバーする巨大な城であることや、当時の状況から必要とされて作られたものだということが分かって、なるほどな〜と思いました。
図版多し。
峠での攻防の話や、城内の衛生管理の話とかも面白かった。

なんか、また滝山城や八王子城を観たくなりました。早く涼しくならんかな。

参照サイト
歴史新書y - - 株式会社洋泉社
http://www.yosensha.co.jp/search/g2864.html
後北条氏(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E5%8C%97%E6%9D%A1%E6%B0%8F
北条氏照(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9D%A1%E6%B0%8F%E7%85%A7
八王子城跡|八王子市
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kyoiku/rekishibunkazai/004416.html
八王子城(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%8E%8B%E5%AD%90%E5%9F%8E
三増峠の戦い(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%A2%97%E5%B3%A0%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
滝山城(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%9D%E5%B1%B1%E5%9F%8E

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「戦国の城は民衆の危機を救った―関東王国の平和を求めた八王子城主北条氏照」
「島原の乱とキリシタン (敗者の日本史 14)」
「スープの歴史 (「食」の図書館)」



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