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キエフ・ルーシの歴史はやっぱり面白い! 栗生沢猛夫『『ロシア原初年代記』を読む キエフ・ルーシとヨーロッパ、あるいは「ロシアとヨーロッパ」についての覚書』

どうも。馬頭です。
今日は一段と花粉がキツイですね。

それはともかく。

栗生沢猛夫『『ロシア原初年代記』を読む キエフ・ルーシとヨーロッパ、あるいは「ロシアとヨーロッパ」についての覚書』

『『ロシア原初年代記』を読む キエフ・ルーシとヨーロッパ、あるいは「ロシアとヨーロッパ」についての覚書』

(栗生沢猛夫。成文社。2015年。16000円。1054ページ)
目次
序 本書のねらい
第一章 キエフ・ルーシという国
第二章 初期ロシア史に関する史料と「ルーシ」
1『ロシア原初年代記』あるいは『過ぎし年月の物語』について 2 ヨーロッパ史料における「ルーシ」 補論1 ルーシ諸公の称号「カガン」と「クニャージ(公)」について 補論2「ヴァリャーギ招致伝説(物語)」について
第三章「ルーシの洗礼」以前のキリスト教(1)
1 聖アンデレ伝説および初期の諸情報 2 キュリロス─メトーディオスとルーシ
第四章「ドイツからハザールへの道」上のルーシ
1 ルーシと西方諸地域──『原初年代記』における「チェヒ」、「リャヒ」 2 「ドイツからハザールへの道」
第五章 オリガの洗礼──「ルーシの洗礼」以前のキリスト教(2)
1 摂政オリガ 2 オリガの洗礼 3 オリガとスヴャトスラフ
第六章 ヤロポルク・スヴャトスラヴィチ公(九七二─九七八年)
第七章 ウラジーミル・スヴャトスラヴィチ公と「ルーシの洗礼」
1 キエフへの道 2 治世初期のルーシと国際環境(九七〇年代末─九八〇年代) 3 「ルーシの洗礼」
第八章「呪われた」スヴャトポルクとヤロスラフ「賢公」──大公位継承争いと「ボリス・グレープ」崇拝の成立
1 ウラジーミル没後の状況 補遺 『エイムンド・サガ』──要約とイリインの解釈 2 ボリス・グレープ崇拝の成立
第九章「賢公」ヤロスラフ・ウラジーミロヴィチ
1 ヤロスラフによる単独支配の樹立 2 ヤロスラフ「賢公」 補論1 ビザンツ・ルーシ関係をどうみるか──ルーシ「従属国家」論について、またロシアに対するビザンツの影響の問題をめぐって 補論2 初期ルーシにおける記述文化の普及をめぐる問題
第十章 ルーシと西方諸国
1 ルーシとスカンディナヴィア 2 ヤロスラフと西方諸国──ヤロスラフの「婚姻政策」と外交 3 ヤロスラフ後の事例──ドイツ皇帝ハインリヒ四世とキエフ大公フセヴォロド・ヤロスラヴィチの娘エウプラクシヤとの結婚 補遺 キエフ・ルーシ諸公家の外国諸家門との姻戚関係(表と解説)
第十一章 ヤロスラフ後のルーシ
1 ヤロスラフの「遺言」と子らの世代 2 ヤロスラフの孫の世代──リューベチ諸公会議(一〇九七年)とその後 3 ウラジーミル・モノマフの時代 補論 ヤロスラフの「遺言」の歴史的意義──「共同領有制」および「年長制」の問題をめぐって
第十二章 一〇五四年と一二〇四年──離間するルーシと西方世界
1 東西両教会の分立とルーシ 2 十字軍とルーシ 3 ルーシからの「聖地」巡礼とその終焉
結語
付録(1)地図 (2)系図
あとがき
文献一覧
索引


キエフ公国(キエフ・ルーシ)の歴史を記した年代記「ロシア原初年代記」の内容を掘り下げた歴史書 「『ロシア原初年代記』を読む」が出ていました。すっかり忘れてましたが、すでに出ているのを知り、さっそく買ってきました。
著者は栗生沢猛夫(くりうざわたけお)先生。1000ページ越えの大著です。出したのは成文社ですが、たしか「スターリンとイヴァン雷帝」もこの出版社からでしたね。

まだ買ったばかりなんで、ちょっとしか読んでないのですが、のっけから無茶苦茶面白い。最近は古い時代のロシア史研究の本は全然出てなかったですし、論文関係は全然チェックしてなかったので、久々に新情報が充填されていく感じです。
読み終わるまでもうちょいかかるので、とりあえず記事にして紹介しておきます。

それにしても、ロシアとウクライナが大変なことになってる時期に出ましたね。狙って出したわけじゃないでしょうが、両国の起源を考える上でも興味深い記事があって、いろいろ考えさせられます。あとはだれかが近世のロシア・ウクライナ関連の歴史書を出してくれればいいのですが。

あと、一章の部分でルーシ及びヨーロッパにおけるユダヤ人のことが書いてあって思ったのですが、そういえばポーランドの建国伝説にもユダヤ人が登場してたなぁ、と。ポピエル死後の後継者選びに紛糾したせいで、次に街に来た人が決める、となって、そこにユダヤ人がやってくる、という話。このユダヤ人もハザール人だったという説だったかと。


「ロシア原初年代記」
(名古屋大学出版会。1987年。10000円。640ページ)

ところで、これが出たということで「ロシア原初年代記」そのもが読みたくなるわけですが、現在絶版中。そろそろ文庫化とかで出してくれませんかね〜。重版でもいいですが。実は自分が持っているのは中古の箱無しなので。


参照サイト
成文社
http://www.seibunsha.net
キエフ大公国(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%A8%E3%83%95%E5%A4%A7%E5%85%AC%E5%9B%BD

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