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押し寄せる大軍に立ち向かう! 対馬を舞台に元寇を描く。たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第1巻と第2巻

どうも。馬頭です。
最近は数十冊程度の書籍流では動じなくなってきました。

それはともかく。

たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第1巻たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第2巻

『アンゴルモア 元寇合戦記』第1巻&第2巻
(たかぎ七彦。角川書店。カドカワコミックス・エース。2015年。580円。)
「文永11年(1274年)。集められた流人たちは対馬へと送り込まれ、迫り来るモンゴル軍と戦うよう命じられる。その中のひとりである朽井迅三郎は、わけあって流人となった元鎌倉御家人だった。彼は島主・宗助国の娘が何者かに攫われようとしたところを助け出すのだが・・・」


対馬で元寇と戦う人々を描く漫画「アンゴルモア」です。1巻の感想書く前に2巻が出ましたので、とりあえず一緒に。
連載はもともと「サムライエース」でやってましたが、雑誌休刊に伴いweb配信の「comicWalker」に移動して続きを描いています。2巻の方は「サムライエース」での連載分ははじめの方だけで、残りは「comicWalker」のようです。

この話は、元寇がこれから対馬に攻めてくるっていう時から物語がはじまります。元寇に対して戦力とするため、対馬に送り込まれてきた罪人・流人たち。その中には、海賊や強欲な商人など、いろいろな人間がいるのですが、主人公の朽井迅三郎(くちいじんざぶろう)は特に異色で、元・鎌倉幕府の御家人だったという若き武者です。何がしかの理由があって罪人となって、送り込まれてきたわけです。
他の流人たちが戦に駆り出されるのなんか真平ごめんという状況の中で、彼は進んで戦いの中へと突き進んでいきます。しかも、かなり腕の立つ武人のようで、さっそくこの島の領主・宗助国の娘・輝日(てるひ)を攫おうとしていた侵入者を撃退することに。
そんな中、とうとう朝鮮半島から大船団に乗って元軍が渡ってやってきてしまいます。
こうして圧倒的・絶望的な兵力差のある中、人々の思惑を絡めながら元寇・文永の役における対馬での戦闘がはじまることになります。

これは絵も上手いし話も上手い、とても面白い作品ですね。いままでの元寇モノの作品というと、やはり北九州に上陸してからの話がメインで、対馬とかはさらっと流されちゃうのですが、これは対馬での戦いがメインという珍しい作品のようです。しかも、少数の味方で大軍を相手する、という燃えるシチュエーションなのもいいです。
1巻では対馬勢の敗退まで描かれますが、2巻では朽井を戦場で活躍させて、そこからの逆襲を鮮やかに描いています。
元軍側のキャラとして、高麗軍の金方慶や、金国出身の劉復亨らが登場。彼らもなかなかの武将のようですね。さらに対馬側として、防人の末裔だという「刀伊祓(といばらい)」という異形の集団が登場。
盛り上がってきました! 続きが楽しみです。

これの1巻の冒頭がワールシュタットの戦いだってのも嬉しいところ。個人的にはここはもっと長いシーンにして欲しいぐらいですww

それにしても、「サムライエース」でやってて途中で終わってしまったやつは他にも復活してやってくれないかな。いい作品揃ってたのに・・・。

参照サイト
サイト@たかぎ七彦(ななひこ)
http://7hiko.web.fc2.com
たかぎ七彦(元寇合戦記)@7hiko(Twitter)
https://twitter.com/7hiko
アンゴルモア 元寇合戦記 コミックウォーカー
http://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS00000007010000_68/
元寇(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E5%AF%87
対馬(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E9%A6%AC
宗助国(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%97%E5%8A%A9%E5%9B%BD
金方慶(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%96%B9%E6%85%B6
刀伊の入寇(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%80%E4%BC%8A%E3%81%AE%E5%85%A5%E5%AF%87

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「モンゴル襲来と国土防衛戦」
「嘘だらけの日露近現代史 (扶桑社新書) 」
「日蓮と蒙古大襲来」DVD版。



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