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明治初期の日本を旅行したイギリス人女性が一喜一憂する様子を漫画に。佐々大河『ふしぎの国のバード』第1巻

どうも。馬頭です。
セブン-イレブンの厚切りハムカツが美味すぎて、最近毎日食べてます。ナゲット系があの事件で壊滅してからいいのが無かったのですが、これが代わりになりそうです。

それはともかく。

佐々大河『ふしぎの国のバード』第1巻

『ふしぎの国のバード』第1巻

(佐々大河。KADOKAWA。エンターブレイン。ビームコミックス。2015年。620円。225ページ)
「1878年(明治11年)。横浜に到着した著名な旅行者・冒険者であるイギリス人女性・イザベラ・バードは、外国人が誰も行ったことのないような日本の奥地、東北地方、そして蝦夷への旅行に出発する。極めて優秀な通訳である伊藤鶴吉を連れ、失われていく古き日本社会の中へと入っていくイザベラは、そこで面白く素晴らしく驚きに満ちた異文化を見聞きし体験することになるのだが・・・」


女旅行者として世界各地を旅し、明治初期の日本にも来て当時の様子を活き活きと記録していったイザベラ・バードが主人公の漫画です!
作者はこれが初単行本の佐々大河氏。連載は「ハルタ」。

明治初期とはいえ、江戸時代の生活をほとんどそのまま残している時代。そんな中に外国人の女性がやってきて見た、驚きと喜びがダイレクトに伝わってくる面白い作品です。
いろいろな人と話し、市場や店で日本の食べ物を試してみたり、日本の道具を使ってみたり、積極的に日本社会を体験していこうっていう姿勢の女性で、横浜で使われているピジン英語(ヨコハマ・ピジン語)に戸惑ったり、物見高い日本人に見られて困ったり、ノミの大群に襲撃されたり、いろいろ大変ですが、凄腕の通訳ガイド・伊藤鶴吉(元は外国人のボーイをしてた)を雇えたことで、無茶な旅をなんとかこなしていきます。
人力車の車夫に感心したり、東照宮の陽明門に驚愕したり、少女の髪上げ祝に感嘆したり、と好ましい体験もいろいろ。
通訳の鶴吉も面白いキャラクターで、彼との関係もいいエピソードとなってますね。
当時の日本の姿は、すでに失われた古い日本の姿。それを良いも悪いもひっくるめて、いちいち一喜一憂するバードさんの旅行を、いっしょになって楽しめる良作です。
ちょうど私もこういう幕末明治に来た外国人の書いた日本体験録みたいのをいろいろ読んでいたので、イザベラ・バードの著作はいつか読もうと思ってましたが、まだ読んでませんでした。
でも、こういう漫画がまさか出るとは! そういわけで、「イザベラ・バードの日本紀行」はまだ読まないでおいて、この漫画で楽しもうと思います。



「イザベラ・バードの日本紀行 (上) (講談社学術文庫 1871) 」
「イザベラ・バードの日本紀行 (下) (講談社学術文庫 1872) 」

ちなみに「朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫)」の方はもう買ったので、こちらはちまちま読んでいこうかと。


参照サイト
ハルタ エンターブレイン
http://www.enterbrain.co.jp/product/magazine/harta
明治初頭の日本を英国人女性が歩く、佐々大河「ふしぎの国のバード」1巻(コミックナタリー)
http://natalie.mu/comic/news/147302
イザベラ・バード(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89
伊藤鶴吉(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E9%B6%B4%E5%90%89
チャールズ・マリーズ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA
ジェームス・カーティス・ヘボン(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%9C%E3%83%B3
ピジン言語(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B8%E3%83%B3%E8%A8%80%E8%AA%9E
日光東照宮(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E5%85%89%E6%9D%B1%E7%85%A7%E5%AE%AE

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「イザベラ・バードと日本の旅 (平凡社新書)」
「中国奥地紀行1 (平凡社ライブラリー) 」。これもいつか読んでみたい。
「漂着船物語―江戸時代の日中交流 (岩波新書) 」



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