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江戸時代の山林保護政策が奉行と村民の軋轢を起こし・・・。青木朋『土砂どめ奉行ものがたり』

どうも。体ボロボロの馬頭です。
会社の健康診断で駄目出しが出てしまいました。初めてだ、こんなの。

それはともかく。

青木朋『土砂どめ奉行ものがたり』

『土砂どめ奉行ものがたり』

(青木朋。双葉社。アクションコミックス。2014年。700円。311ページ)
「江戸時代。山の大木を切ったことで神の怒りを買い、仲間と弟を失った青年・利兵衛は、10年後その大木のおかげで大金持ちになっていた。だが、幕府の出した土砂留令によって、山の木々を切らないように言われてしまう。やってきた幕府の土砂留奉行・稲田守弥に利兵衛や村民は反発するが・・・」


江戸時代の山林保護政策と、それに反発する村人たちとのいざこざを描く作品。作者は「三国志ジョーカー」「天空の玉座」の青木朋氏。

江戸時代、日本の山はほとんどハゲ山ばかりだったそうです。材木の伐採が酷く、さらに田畑に使う芝を山からとるので、森が回復しないそうです。「もののけ姫」の山みたいなやつですね。
もちろん、そうなれば土砂流出で災害が多発することになるのですが、それを止めるため、土砂留令というのを幕府が出したわけです。しかし、収穫のためには芝が必要だし、建材として材木も必要、ということで、なかなか上手くいかなかったようですね。
そんな問題を描く珍しい作品。神様がいたり狐が人に化けたり、ファンタジーな部分もありますが、基本は山林と人々の問題を上手く漫画にしてます。面白かったです。なんか、江戸時代の山林や農業のイメージがちょっと変わりました。

参照サイト
青木朋HP++青青
http://aoki.moo.jp
株式会社双葉社
http://www.futabasha.co.jp
青木朋 (@aokitomo_zZ) | Twitter
https://twitter.com/aokitomo_zZ
土砂留
https://wikimatome.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%A0%82%E7%95%99

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