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あまり注目されない三国志のラストパート。みんなグダグダで面白い。ももなり高&内田重久『コミックそれからの三国志』上下巻

どうも。馬頭です。
また今年もほとんどロードバイク乗れなかったなぁ。

それはともかく。

ももなり高&内田重久『コミックそれからの三国志』上巻

『コミックそれからの三国志』上巻 烈風の巻

(作画・ももなり高。原作・内田重久。シナリオ・竹川弘太郎。世界文化社。ロマンコミックス。2014年。1400円。255ページ。)
第一章 諸葛孔明の死後
第二章 魏・司馬懿と曹叡
第三章 司馬一族の逆襲
第四章 姜維の北伐
第五章 司馬懿の死
第六章 姜維再びの北伐と司馬兄弟の命運
第七章 段谷の惨戦
三国略年表
三国志地図


「三国志」というと、五丈原の戦いやって、孔明が死んで、終わってしまうかのように思われがちですが、実はその後の展開が面白いのです。内田重久氏の「それからの三国志」では、その三国志の最後の部分だけを扱った内容で、そのコミカライズがこれになります。作画はももなり高氏。

冒頭は西暦234年の五丈原の戦いで、孔明が死んだあとからはじまります。蜀側はやはり姜維がメインの描き方になります。
魏の方は司馬一族がメインで司馬懿のクーデターを経て、司馬師・司馬昭の司馬兄弟が権力を掌握していきます。
上巻では、司馬師の死去や姜維の連戦を描いて、段谷の戦いまでが収録されています。この段階ではやはり姜維の方が一枚上手に感じますが、国としては魏の方が全然上なのもわかってしまいますね。

ももなり高&内田重久『コミックそれからの三国志』下巻

『コミックそれからの三国志』下巻 陽炎の巻

(作画・ももなり高。原作・内田重久。シナリオ・竹川弘太郎。世界文化社。ロマンコミックス。2014年。1400円。255ページ。)
第一章 魏帝憤死と姜維の第七次北伐
第二章 蜀 最後の出撃
第三章 大出陣
第四章 成都開城
第五章 三巨魁堕つ
最終章 残映暮色
主な参考文献



後半、鄧芝が姜維より一枚上手なのがわかってきて、追い詰められる姜維。姜維だけがやる気があって、まさに孤軍奮闘しててかわいそうになってきますね。
そして、魏呉蜀問わず、出て来るヤツがみんなグダグダで、次々と破滅していってしまうのが、これまた面白い。(酷い)
最後はちゃんと三国時代を終わらせてて、司馬炎の帝位簒奪・西晋建国、呉の滅亡まで描いてます。

こうして見ると、三国時代の終盤は、「三国志」でよくやる三国時代の前半に負けず劣らず面白い展開なので、もっと知られていいと思います。



「【文庫】 それからの三国志 上 烈風の巻 (文芸社文庫)」
「【文庫】 それからの三国志 下 陽炎の巻 (文芸社文庫)」


参照サイト
世界文化社
http://www.sekaibunka.com
姜維(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%9C%E7%B6%AD
トウ芝(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A6%E8%8A%9D
司馬師(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B8%E9%A6%AC%E5%B8%AB
司馬昭(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B8%E9%A6%AC%E6%98%AD
西晋(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%99%8B
北伐(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%BC%90#.E8.9C.80.E3.81.AE.E5.8C.97.E4.BC.90
段谷の戦い(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%B5%E8%B0%B7%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
孫皓(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E7%9A%93

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