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項羽と劉邦の一進一退の駆け引きの途方も無い盛り上がり。横山光輝『史記』第6巻から8巻

最近昔のことをよく思い出す。それはほぼ全部が不愉快な思い出なのですが、「戸惑った」ことがあった出来事だと、やはり今思い出してみても、実はそれが不愉快なことだったはずなのに、当時思った「戸惑い」の感情からくる曖昧な印象だけしか湧いてこない。自分にとって不愉快さは永遠のものですが、こうした中途半端な戸惑いがいまだ残っているのは、不都合であるのか救いであるのかはわからない。

それはともかく。

史記_第6巻_横山光輝

『史記』第6巻

(横山光輝。小学館。小学館文庫。2001年。648円。446ページ。)
「前3世紀の中国。中国を統一した秦の始皇帝が死に、宦官・趙高が政治を乱しはじめる。人々も秦の苛酷な統治に反発し、陳勝・呉公が起こした反乱は大規模なものへとなっていく。そんな中、楚の項羽と劉邦といった者たちがこれに参加し・・・・」


横山版史記の第6巻から第8巻までです。章立てはこんな感じです。
6巻
第28話 趙高の陰謀
第29話 農民王陳勝
第30話 項羽立つ
第31話 劉邦亭長
第32話 馬と鹿
第33話 函谷関への道

史記_第7巻_横山光輝

7巻

(横山光輝。小学館。小学館文庫。2001年。629円。372ページ)
第34話 関中一番乗り
第35話 鴻門の会
第36話 咸陽炎上
第37話 国士無双
第38話 壊れた友情(前編)
第38話 壊れた友情(後編)


史記_第8巻_横山光輝

8巻

(横山光輝。小学館。小学館文庫。2001年。629円。376ページ)
第39話 睢水の合戦(すいすいのかっせん)
第40話 背水の陣
第41話 離間の策
第42話 四面楚歌
第43話 淮陰侯韓信
エッセイ/テロリスト豫譲自刃の橋/伊達宗義


横山光輝版「史記」の6巻から8巻は、秦の滅亡から漢王朝のはじまりまでです。その内容は、やはり劉邦と項羽の戦いがメインとなります。
地位が低く小役人にすぎなかった劉邦が、楚の貴族の一門であった項羽と、追い越せ出し抜けとを繰り返し、大国・秦を滅ぼし、ついには諸国を平定して項羽を倒して、漢王朝の皇帝・高祖にまで上り詰めるという話。
いやー、もう、この劉邦って男がなんともダメな人なんですが、ダメだけど許せちゃう、なんとかしてあげちゃいたい、というような人柄でして、多くの人に好かれて支えてもらいながら、結局そこが要となって最終的に勝つことになるのです。項羽の方は、本人に才能もあれば家柄も凄かったんですが、性格的な問題から支える人を失っていき、孤立して敗北します。
つまるところ、劉邦はキャラクター性で勝利したということか。
読んでて思ったんですが、三国志の劉備はこの劉邦のキャラクターから悪い部分を削って良い人に焼き直した感じですね。

項羽と劉邦といえば、私的には本宮ひろ志の「赤龍王」なんですが、今思うと、これ、よく「週刊少年ジャンプ」で連載してましたよねー。エグい話は多いしエロいし。
「赤龍王」を読んだ時に韓信が人の股をくぐるシーンが印象に残りましたが、その話に後日談があったとは知りませんでした。


参照サイト
史記(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B2%E8%A8%98
小学館コミック
http://comics.shogakukan.co.jp/
横山光輝オフィシャルサイト
http://www.yokoyama-mitsuteru.com/
項籍(項羽)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%85%E7%B1%8D
劉邦(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E9%82%A6
赤龍王(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E9%BE%8D%E7%8E%8B

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http://xwablog.exblog.jp/10006115



「項羽と劉邦」1巻。どういうわけか、横山光輝がこのタイトルでも作品を描いてます。こっちは潮漫画文庫で全12巻くらいの長い作品になってます。
「赤龍王」。サンソフトが出したファミコンゲーム。まさかのゲーム化。



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