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彷徨う百済軍の兵士たちがたどり着いたのは不気味な廃城で・・・。林光默『迷宮』

ちーす。馬頭です。
「ゲルマン魂」って言葉の意味、わかります? W杯関連で連呼されてるんですが、何を言ってるんだかわからなくて・・・

それはともかく。

林光默&林錫男『迷宮』

『迷宮』

(林光默&林錫男。エンターブレイン。BEAM COMIX。2009年。650円。222ページ)
「『百済に夜叉あり』と言われた猛将・仲霰(ジュンサン)。彼と少数の仲間は気付くと深い森の中を彷徨っていたが、やっとのことで廃城へとたどり着く。しかし、そこには新羅兵の死体が。不気味な影が忍び寄る中、仲間の一人が居なくなってしまう。捕えた新羅兵の生き残りは、『奴ら』が彼を連れていったのだと言うのだが・・・」


韓国の作家・林光默(リン・クァンムック。林光黙とも書かれる)による時代劇風幻想譚です。原作は林錫男。
後半には「橋無醫院外伝」という現代ものの中編も収録。
百済の武将(副将)・仲霰と、その部隊を率いていた若い将軍・関(クワン)、そして数人の部下が、気付いたら森の中にいる、という不思議なことになってしまっています。そして、彷徨った彼らはとある廃城へとたどり着きます。そこは誰もいない城かと思われましたが、新羅軍の兵士がいないか調べていた仲霰たちはそこで大量の新羅兵の死体を見つけます。ひとりだけいた生き残りが言うには、新羅兵も、いなくなった百済兵も、みんな「奴ら」にやられてしまったのだと言うのでえすが・・・。城からも入って来た門が見つからず、出られはしないのだと言われ、仲霰たちは周囲を捜索することにするのですが、ついに「奴ら」が現れて・・・
という感じの幻想的な雰囲気のファンタジー作品ですね。中世朝鮮が舞台になってますが、史実とかはあんま関係ないです。絵が墨をつかった描写でとても上手いです。

参照サイト
林光默(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%85%89%E9%BB%98
コミックビーム
http://ebten.jp/eb-store/439/
百済(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E6%B8%88

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