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もっとも豪華な本を描いた画家の兄弟について。『週刊グレート・アーティスト(THE GREAT ARTISTS) 36 ランブール兄弟』

どうも。馬頭です。
ウィキペディアを読んでると、次々と別のページも読み始めちゃって、気付いたら1・2時間経っていた、ということがよくありますね。危険危険。

それはともかく。

『週刊グレート・アーティスト(THE GREAT ARTISTS) 36 ランブール兄弟』

『週刊グレート・アーティスト(THE GREAT ARTISTS) 36 ランブール兄弟 その生涯と作品と創造の源』
(同朋舎出版。分冊百科・西洋絵画の巨匠たち。1990年。500円。34ページ。)
画家の生涯 芸術家の兄弟
作風と活動 写本画の傑作
ギャラリー ベリー公のいとも豪華なる時祷書 1月の図~12月の図
名画の背景 ブルゴーニュ公の権力闘争
生涯のこの1年 1415年
鑑賞のポイント 写本装飾師の技術


「週刊グレートアーティスト」のシリーズが出てもう20年経ってるんですね。この手の分冊雑誌は昔からありましたが、この本はよくテレビでCM流れてたように思います。
私も分冊を五冊ほど持ってますが、これはその一冊。フランドルの画家の兄弟・ランブール兄弟の本です。
ランブール兄弟(リンブルク兄弟)はオランダのナイメーヘンで生まれたらしい職人一家の息子たちで、ブルゴーニュ公フィリップ豪胆公とベリー公ジャンに仕えて、有名な「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」などの絵画作品を残しています。
この本では彼らの描いた画像をたくさん載せています。特に「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」の有名な一年を1月から12月までに分けた絵が全部載っています。一部ならよく歴史の本とかで見ましたが、まとめて見たのはこれがはじめてでしたね。あと、この中の一枚、11月の絵はランブール兄弟ではなく、ジャン・コロンブという別の画家がのちに描いたとはじめて知りました。1416年にランブール兄弟がまとめて死んでしまったためです。疫病か何かのためと思われます。
どの絵も大変綺麗で細かく描かれていて、じっと見てても飽きないですよ。

ところで、彼らのパトロンだったフィリップ豪胆公の息子ブルゴーニュ公ジャン無畏公は1419年に橋の上で暗殺されますが、それがちょうど今日9月10日です。

あと、フランス王シャルル6世のことが書いてあったところで、王家の紋章は金色の羽のカブトムシってありますが、そんなの見たことないな~。
それと、11月と12月の絵で射手座の弓がなぜか弦が引かれてないですね。腕は構えてるのに。なんでだろう? 10月の図の案山子はちゃんと引いてるのに。

参照サイト
リンブルク兄弟(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%85%84%E5%BC%9F
ベリー公のいとも豪華なる時祷書(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%85%AC%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%A8%E3%82%82%E8%B1%AA%E8%8F%AF%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%99%82%E7%A5%B7%E6%9B%B8
フィリップ2世 (ブルゴーニュ公)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%972%E4%B8%96_%28%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A5%E5%85%AC%29
ジャン1世 (ベリー公)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B31%E4%B8%96_%28%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%85%AC%29

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「ベリー公のいとも美しき時祷書」
「ヨーロッパの中世―芸術と社会」



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