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西夏国滅亡が迫る中、悪霊と呼ばれた女戦士が蘇る・・・。伊藤悠『シュトヘル(悪霊)』第1巻

シュトヘル(悪霊)第1巻_伊藤悠

『シュトヘル(悪霊)』第1巻
伊藤悠。小学館。ビッグコミックスピリッツスペシャル。2009年。590円)
「やけにリアルで血なまぐさい夢に悩まされている高校生の須藤は、ある日、友達たちとのカラオケに行った時、スズキという同級生と一緒になる。彼女を自宅に招き入れた須藤は、彼女が音の出るはずのない弦楽器を弾いたことで、まさしく夢で見たその世界・13世紀の西域へと行くことになる。死んだはずの女『シュトヘル』となった須藤を、スズキという少女の面影を持つ少年が導き、彼/彼女に長い物語を語り始める・・・」

『スピリッツ』で連載中の伊藤悠氏の新作「シュトヘル(悪霊)」の単行本1巻が発売になりました。
あの伊藤悠氏が描くのが、なんと、1200年代初頭の西夏を舞台とした物語だというのですから大興奮ですよ。
はじめは現代の日本からはじまり、戦いの夢を見る高校生・須藤が、スズキさんという少女との出会いによって、その意識が舞台となる世界へと飛んでいきます。目覚めると全裸で吊るされていた女戦士「シュトヘル」となっています。混乱する中、ユルールというスズキさんのような少年に助けられ、襲いかかる敵兵士を反射的にばったばったと倒しながら逃げ出します。そして、ユルールからこれまでの経緯を話されることになります。
ちょうど、蒙古(モンゴル)軍によって攻められている最中の西夏国(西域にあったチベット系タングートの国)が舞台で、シュトヘルはもとはウィソ(雀)という名の西夏軍の兵士で、籠城していたものの全滅。彼女だけが生き残ります。ユルールは逆に攻める側のツォグ族の族長の息子で、実は大ハンの血を継いでいるらしい。ウィソは仲間を救えなかった悔恨を抱いて戦い、ユルールは滅びゆく西夏の失われてしまう文字たちを救うべく行動を起こします。1巻ではそんな二人がまだ出会う前の段階のあたりを描きます。
しかし、はじめの方でいきなり全裸で緊縛で吊りとかやってたんでどんな方向行っちゃうのかと思ったんですが、けなげなドジっ娘で凄腕女戦士という、押さえるところはしっかり押さえて盛り上げて来たのはさすがです。あと女体in高校生男子とかも。
まあ、なんといっても伊藤悠氏の漫画ですから、ぐいぐい引き込む魅力があって、見せ場のかっこよさが堪りません。しかもネタが私的に燃えるところ突いてて嬉しい限り。続きが楽しみですね。2巻は2009年の秋だそうです。

最新号の「スピリッツ」では「シュトヘル」が表紙ですよ。

ちなみにこのマイナー気味な西夏史については武藤さんのとこの「西夏史への招待」が凄いのでオススメ。

参照サイト
小学館 コミック -ビッグコミックスピリッツ~SPINET-
http://spi-net.jp/
西夏史への招待
http://homepage2.nifty.com/seika-shi/
むとうすブログ
http://samayoi-bito.cocolog-nifty.com/mutous/
インターネット西夏学会
http://www3.aa.tufs.ac.jp/~mnaka/tangutindex.htm
西夏(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%A4%8F
タングート(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%88
西夏文字(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%A4%8F%E6%96%87%E5%AD%97
シュトヘル 1(むとうすブログ)
http://samayoi-bito.cocolog-nifty.com/mutous/2009/04/1-7a8e.html

関連記事
新連載「悪霊(シュトヘル)」開始。あと「のぼうの城」がイイ。『ビッグコミックスピリッツ』2009年4-5号
http://xwablog.exblog.jp/10076447
目録を狙う裏切り者からの逃避行と壮絶な戦い。伊藤悠『面影丸(おもかげまる)』
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そういや『皇国の守護者』は再開とかありえないのかな?
狄の大軍の襲来の影に臏の旧知、魏国の龐涓が関与? 星野浩字『臏(ビン) 孫子異伝』第2巻
http://xwablog.exblog.jp/10153950
ワールシュタットの戦いのシーンがちょっとある。さいとうたかを『コミック北条時宗』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9690641
オスプレイのCampaign Series『カルカ河畔の戦い 1223年』他、カルカ河畔の戦い関連
http://xwablog.exblog.jp/8694245

  

  

実は「敦煌」は原作は未読。映画も子供の頃みたきりなんで、今となってははっきりと憶えてないなぁ。


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