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西域で活躍した2人の人物の生涯を描く。久松文雄&園田光慶&久保田千太郎『中国英雄伝 1 張騫 高仙芝』

どうも。馬頭です。
ファミマで売ってる「メロンパンラスク」、うまうま。

それはともかく。

『中国英雄伝 1 張騫 高仙芝』久松文雄&園田光慶&久保田千太郎

『中国英雄伝 1 張騫 高仙芝』

(久松文雄&園田光慶&久保田千太郎。講談社。講談社漫画文庫。定価650円。383ページ)
「700年代の唐、玄宗皇帝の時代。有能な将軍・高仙芝(こうせんし)は、西域支配を統括する安西節度使のもとで功績をあげ、副節度使となる。しかし、747年、小勃律(しょうぼつりつ)国討伐を果たした時に、節度使を通さずに皇帝に報告したため、節度使の恨みを買ってしまい・・・」


中国の英雄たちの生涯や活躍を漫画にしたシリーズの一冊目。一冊目なのに、いきなり張騫と高仙芝というセレクトは凄いですね。片方は高麗人ですし。
各作品で作者が違うようで、張騫は作画・久松文雄、原作・久保田千太郎で、高仙芝は園田光慶が担当しています。
張騫の話は漢の武帝の時代のことですね。西方に想いをはせる青年官僚・張騫が、匈奴対策のために匈奴の向こう側にいる国と同盟を結ぼうとして行く途中に、まんまと匈奴に捕まってしまうということに。そこでなんと10年間も生活し、妻子すら持ってしまったのに、まだ武帝の命令を守ろうと西へと向かって逃げていきます。
最後は皇帝に怒られて一度一般市民に落とされた張騫が、再び登用され西域・烏孫国に派遣されるというところで終わり。

高仙芝の話は、嫌われていた安西節度使のかわりにやってきた新しい安西節度使を助けたことで、副節度使になったところあたりからはじまって、小勃律国(ギルギット)と石国(タシュケント)の討伐に行く話、そしてタラス河畔の戦いの話、そして安史の乱で安禄山と戦うことになります。
西域での活躍があったのにもかかわらず、最後は処刑されちゃうという・・・
彼と一緒に処刑された醜悪な顔とびっこで知られた武将・封常清や、軍監として来た宦官・辺令誠たちという同じく不幸な生い立ちを持つ仲間たちとの関係を描きつつ、愚昧な君主・上司たちのせいで不遇な目にあった名将的な描き方がされています。


参照サイト
講談社漫画文庫
http://shop.kodansha.jp/bc/comics/bunko/
張騫(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B5%E9%A8%AB
高仙芝(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E4%BB%99%E8%8A%9D

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