青森の小学校の先生が、子供たちに地元の歴史を知ってもらいたくて描いた弘前藩(津軽藩)の歴史を紹介する漫画。絵は下手なのはしょうがないですが、内容は面白いです。
日本列島最北の地にある藩のひとつ、弘前藩は津軽氏の国ですが、その弘前藩の原型が南部氏から領地を奪って出来るあたりから描き始めます。そしていろいろな事件や藩主などの活躍や業績などを紹介します。町づくりの話が結構たくさん載っててこれも面白いです。
幕末までじゃなく、二代目の津軽信枚(つがるのぶひら)関連の話が一番多く、初代津軽為信から四代目津軽信英までが範囲です。
なんかこれ読んで初めてしりましたが、いろいろ面白い事件が起きたりしてますね。相続に関する御家騒動とか、小姓の美少年を巡っての藩主と家臣の殺し合いとか! 凄いむちゃくちゃだったり荒っぽかったり・・・。天藤兄弟が凄い。
津軽信枚は、徳川家康の姪(弟の娘)で養女の満天姫を奥さんにしてますが、その前に石田三成の娘・辰姫(秀吉の妻・ねねの養女でもある)を奥さんにしてます。東西両軍の大将ゆかりの娘を奥さんにしてるというのも凄いですね。
キリシタンの流刑地として扱われてたというのも面白い。津軽信枚なんか、子供の頃に洗礼受けてたけど、その後キリスト教が禁止されて逆にキリシタンを弾圧する側に。日本ではじめて火刑にしたりもしてます。高山右近も、はじめは津軽に流刑されるはずが、国外にされちゃったそうです。
参照サイト
青森県 公式HPhttp://www.pref.aomori.lg.jp/
津軽氏(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E8%BB%BD%E6%B0%8F
弘前藩(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%98%E5%89%8D%E8%97%A9
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