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戦乱の世に生まれた少年・悟空が神々と怪異の関わる運命に翻弄され・・・。諸星大二郎『西遊妖猿伝』第1巻から3巻

2010年もこれで終わり。お疲れさまでした。
不満に満ちた一年でしたが、最後くらい楽しみたいものです。年を越したからといって何も変わらないでしょうし、また来年も不愉快な一年かと思うとうんざりしますね。

それはともかく。

『西遊妖猿伝』第1巻_花果山之巻_諸星大二郎

『西遊妖猿伝』第1巻 花果山之巻

(諸星大二郎。潮出版社。1998年。980円。273ページ)
「隋が倒れ、各地で次の皇帝になろうと諸侯が立つことで、中国は戦乱に覆われていった。河南地方のとある村で夫を兵役に送り出したある女は、その帰り道に巨大な猿によって攫われてしまう。こうして野女となった彼女だが、その後出産した子を村へと捨てて行く。それから何年も経ち、その子供・悟空は自分の出生を知るものの、李淵の息子・李元吉によって村を襲われてしまい・・・」


「妖怪ハンター(稗田礼二郎シリーズ)」の諸星大二郎氏が「西遊記」を史実を混ぜつつ神仙怪異の登場する幻想的な冒険譚にした作品です。
この前、4巻から8巻までを手に入れました。実は前から3巻までは買ってあったのですが、放置していたのを読むことにしました。
諸星大二郎氏は日本の神話・伝承をネタにしたものの方が比較的有名ですが、中国ものもいくつかあります。これはその代表作で特に長いシリーズでもあります。
唐初期の中国の状況と西遊記の話が上手くリンクしてていて、唸らされる面白さです。これは残りも一気に読まなければ。
物語は、大唐篇、西域篇、天竺篇となるそうですが、今、西域篇の途中。潮出版社、双葉社、講談社から出てますが、講談社からのが一番新しいです。
で、なんで読むことにしたのかというと、この西域篇で祆教徒(ゾロアスター教徒)が登場するのを知ったからです。それは読まなければ! と。まさかそんな事になってると知ってればもっと早く読みましたよ。

『西遊妖猿伝』第2巻_諸星大二郎 『西遊妖猿伝』第3巻_諸星大二郎

『西遊妖猿伝』第2巻 五行山之巻
『西遊妖猿伝』第3巻 金角銀角之巻



参照サイト
潮出版社 USIO
http://www.usio.co.jp/
西遊記(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98
李元吉(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E5%85%83%E5%90%89

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「ユリイカ2009年3月号 特集=諸星大二郎」
「石と人間の歴史―地の恵みと文化」蟹澤聰史著。



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