Entries

バルカン関連の10人の専門家が書き寄せた本。彩流社『バルカン学のフロンティア』

どうも。馬頭です。
近所のガキどもが水ぶっかけあう遊びで騒いでたんですが、水に牛乳を混ぜるのはやめなさい。

それはともかく。

彩流社『バルカン学のフロンティア』

『バルカン学のフロンティア』

(柴宜弘&佐原徹哉/編。彩流社。叢書東欧10。2006年。2800円。271ページ)
はじめに
I ヨーロッパとバルカン バルカン地域研究覚書き(柴宜弘)
II セルビア前衛詩と『日本の古歌』 林檎の花ふる中庭で(山崎佳代子)
III ボスニア・ムスリム叙事詩の英雄アリヤ・ジェルゼレズについて(栗原成郎)
IV アンドリッチの「アリヤ・ジェルゼレズ」(田中一生)
V 空白からの視線 クストリッツァ映画における他者の表現(茂野玲)
VI 中世セルビアの貴族 比較による一つの試み(唐沢晃一)
VII 南トランシルヴァニアにおけるドイツ人都市の多民族都市への変容(中島崇文)
VIII ヴラヒ研究序論 十九世紀末のマケドニア、イピロスにおけるヴラヒ同化運動をめぐって(村田奈々子)
IX 東方正教と民族の誕生(佐原徹哉)
X クロアチア独立国の日本公使館(猪瀬敦)


この前、古本屋で半額安売りセールしてたんですが、その時たまたま見つけた本。いつ読めるとも知れないし、自分の好きな範囲からちょっとずれてはいるんですが、とりあえず買っといた。(←本が増えてく理由)

内容は10人のバルカン関連の研究者たちがそれぞれ別々に書いてます。時代は19世紀とか近代のが多いみたいですね。
「中世セルビアの貴族」ってのが一番気になりましたが、セルビアが19世紀に均一な社会を構成したその由来を、ドゥシャン帝あたりの話からはじめて解説していきます。
アリヤ・ジェルゼレズってのは、ボスニア・ムスリムたちにおける民衆叙事詩の英雄のこと。これはセルビアの民衆叙事詩の英雄マルコ・クラリェヴィチとの関係で語られたりします。
「セルビア前衛詩と『日本の古歌』 」では、セルビアで日本の古い歌、万葉や古今や芭蕉なんかを集めた本が1928年にベオグラードとサラエボで出され、それに影響を受けたセルビアの前衛詩のことを書いてます。
ほかにも面白い記事がいくつか。

参照サイト
彩流社
http://www.sairyusha.co.jp/
バルカン半島(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%B3%E5%8D%8A%E5%B3%B6
セルビア(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%93%E3%82%A2

関連記事
侵食されゆく中世東欧世界の戦士たち。デヴィッド・ニコル&アンガス・マックブライド『Hungary and the fall of Eastern Europe 1000-1568』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-407.html
東欧史の概説書としてまとまってるのがありがたい。山川出版社『世界各国史13 東欧史』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-167.html
ユーゴ紛争の汚い情報戦とうさん臭い民主主義。高木徹『ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-163.html


「図説 バルカンの歴史 〔改訂新版〕」
「C」blu-ray版第2巻
「赤紙と徴兵: 105歳最後の兵事係の証言から」



デジタル・クワルナフ サイト・トップへ  →web拍手・コメントはこちらへ  →Twitter(matou_twi)はこちらへ



関連記事
スポンサーサイト

Appendix

カウンタ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

検索フォーム

プロフィール

管理人・馬頭

Author:管理人・馬頭
世界史系サイト「デジタル・クワルナフ」の管理人。ロシア・東欧史が大好物。馬。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる